お仏壇ができるまでの工程を写真でご紹介します。
1. 原木から製材 | 2. 天然乾燥(約3年~5年) |
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黒壇・紫壇などは、とっても堅い木材。この原木は、熟練の職人によって柾目・板目を見極めながら、専用な特殊は物で精密な製材がおこなわれています。 実際に仏壇に使われているのは、原木のわずか2・3割にすぎません。資源を大事にするため、なるべく無駄がないように研究開発を常にしています。 |
木の宿命である、割れ・くるいなどを取り除くために、実に3年以上もかけてじっくり天然乾燥がおこなわれます。 |
3. 人工乾燥(約1週間) | 4. 養生(約半年) |
現代の住宅環境に適応させるため、また天然乾燥の限界を補うため、約一週間、科学的に水分の調整がおこなわれます。 |
人工乾燥された木は、再び自然の状態に慣れさせ、材の内外の水分のバラツキをなくすために、広大な養生(ようじょう)倉庫の中で、最終コンディションづくりです。 |
5. 木取り | 6. 機械加工 |
仏壇に生かされる木目の美しさはこの気取り工程により決定されます。木を知り、木と取り組む職人の厳しい選択眼によって、部品化されていきます。 |
設計図面にもとづき、正確に加工されていきます。きれいな仕組みにするために、0.1㎜単位という高い精度が要求されます。 |
7. 研磨 | 8. 塗装 |
木の品質保持と木目の美しさを一層引き立たせるのは、研磨技術によります。木地研磨・荒研磨・中研磨と幾度となく繰り返され、完成品ではみられない、黒子的重要な工程として独自の技法が生かされます。 |
木固め・ヤニ止めに始まり、肉付け、さらに化粧仕上げ工程へと、研磨作業と交互に念入りに行われます。 出来栄えは、まるで鏡の面のように、より平滑に、より美しく、独自の塗装技術が生かされています。 |
9. 組み立て | 10. 検査・配送 |
厳しい品質管理のもとに、完成した各部品がていねいに組み立てられていきます。耐久性のある組み構造と、見えないところへの配慮が大切です。 |
原木からおよそ3~5年もの歳月を経てようやく完成した仏壇は、検査の目が注がれた後、仏壇配送センターへ、そしてお店へ到着するのです。 |