「こころ」で価値が決まります。ここではごく一般的な選ぶ際の基準をご紹介しますが、あくまでも、お客様にとっての「仏壇とは何か」が大切です。お仏壇は大切なお買い物です。ご家族で、じっくりと考えてお選びください。
「ご購入の時期」は特に決まってはいませんが、亡くなった方の49日までにご購入するケースは多いようです。49日に限らず、百箇日、一周忌などの法要にあわせてご購入されると、開眼法要を同時に行うことができます。
「新仏」が出てからでないと購入してはいけない、ということもありません。心の余裕のある時にご購入されるのが良いでしょう。
まずご自宅の何処に置くかを考えましょう。伝統的な仏壇の場所にこだわることはありません。例えば居間など、ご家族が集まる場所がいいのです。ただし、湿気が特に高いところ、火気の近くなど仏壇が傷んでしまう場所は避けてください。「うちは狭いから無理」とあきらめる必要はありません。小さめで、棚やタンスの上に置くタイプもあります。最近では現代の住宅事情に合わせて、略式で小さいもの、家具調デザインのものが多くなっています。場所を決めたらお店に行く前に、採寸しておきます。幅・奥行き・高さをメモしてお店に行くと参考になります。
次にどんな仏壇にするかを考えます。お店に行く前にご先祖様の宗旨宗派を確かめておきます。土地により多少の違いはありますが、浄土真宗を除けば、宗派による仏壇の違いはありません。浄土真宗の方は通常、金仏壇をお求めになります。
金仏壇 |
おすすめポイント ◆金箔が張り詰められていて、華やかで美しい ◆工芸品としての価値が十分ある |
ご注意 ◇浄土真宗の方が多いが、特に限定されていない ◇高価なものが多い ◇金箔が張られている為、お手入れは丁寧に |
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唐木仏壇 |
おすすめポイント ◆木目が美しく、渋い味わいがある ◆素材によって独特の色合いがある ◆手彫りの彫刻が天然木の良さを引き出している ◆工芸品としての価値あり |
ご注意 ◇特に宗派による区別はない |
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家具調仏壇 |
おすすめポイント ◆現代的な洋風のインテリアにも合うデザイン ◆マンションでも大丈夫な省スペース型が多い ◆仏具にも個性のあるものが揃っている |
ご注意 ◇サイズが小さいものは従来の仏具一式が入りきらない場合がある |
気になるのはやはりお値段でしょう。素材・大きさ・デザインなどで数万円のモノから何百万のモノまであります。高ければ高いほど良いとは限りません。ご家族が感謝を込めて手を合わせることが大切なのです。まずご自宅におけるサイズであること、次に好みのデザインであること、その条件に合うものの中から、納得のいくお値段のものをお選びいただくのが良いかと思います。お仏壇は確かに高い買い物です。しかしその価値は金額で決まるものではないのです。高い買い物になるか、安い買い物になるかは、ご家族とお仏壇の関わり方次第です。
●塗り
唐木仏壇は木地の質感を生かしたオープン仕上げと、表面をツルツルに磨いた鏡面仕上げがあり、共にウレタン塗装で美しく、素材感を大切に仕上げられています。彫刻の部分も丁寧に造られており、工芸品としての価値も充分にあります。
●お掃除
大切なご本尊、ご位牌のお掃除が簡単に出来るように設計されているかどうかも重要な点です。例えば、ランカンの落下を防ぎ、磁石効果で元の位置にきちんと収まる「 マグネットランカン 」。お位牌の移動やお掃除も簡単にできます。