霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

墓じまいに関する正しい知識を。(その2)

2023年11月25日

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前回(その1)に引き続き墓じまいに関して誤解されやすいことをまとめました。
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「墓じまい」とは、今ある墓石を撤去し、墓所を更地にして管理者にお返しすることです。
納めてある遺骨は同じ霊園やお寺の中にある永代供養墓に移し替える、もしくは他所のお墓へ移動させることが必要となります。
そのため「お墓の引越し」とも言われます。
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■離壇料
テレビなどで墓じまいをするためにお寺に離壇料を請求された、と報道されることがあります。
御電話でも離壇料はいくらお支払いしたらいいでしょうかという問い合わせをいただくことも多いです。
そのなかで、お寺に墓じまいの話をしたら100万かかると言われた!というお話を聞くことがあります。
その100万が何の費用なのかお聞きになってみましたか?というと確認しておらず勝手に離壇料だと思い込んでいる方がいることも事実です。
それもなぞを解けば、墓石の解体工事、納めてある遺骨の永代供養料などを全部含んだ金額であることが多いような気がします。
まれに、今まで支払っていなかった管理費や護持会費をまとめて請求されたというお話を聞くことはありますが、そこにお墓がある以上、毎年払わなければいけなかったお金を払っていなかったため、まとめて請求されるのは仕方がないことだと思います。
実際に御電話などで離壇料を請求されたというようなお話を聞くことはありません。

今までお世話になったお礼としてお金をお包みしていたものが、強制的なものと間違った認知をされている、という背景もあるようです。

■お寺との交渉
お寺に話しづらいから、交渉を代行してほしい、と言われることがあります。
これはおそらく石材店でも了承しないでしょう。私どももお断りしています。
なぜなら、お寺とお檀家様との関係性があるところに第三者が入っていくことで、まとまる話もまとまらなくなることがあるからです。疎遠にしていても、お墓の所有者である方からきちんとお話をすることが大切だと思います。

墓じまいの部分だけが取り上げられがちですが、お墓の引越しは昔から行われてきました。
この少子化で跡継ぎがいなくなってしまうため墓じまいをと考えられる方は増えているようです。
もしもドットネットではこのような相談も承ります。
お気軽にお問合せください。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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