経堂 ゆいの御廟(東京都)
本日は、昨年5月にオープンしたばかりの屋内墓苑「経堂 ゆいの御廟」を見学に行きました。
最近話題の、お骨が自動的に参拝室に搬送されてお墓参りができるという最新システムの
屋内型墓苑という事なので、大変期待しています。
交通アクセスも、小田急線「経堂駅」・「豪徳寺駅」から徒歩6分。
東急世田谷線「山下駅」からも徒歩6分という近さです。
今回私は「経堂駅」から徒歩にて伺う事にしました。
自動搬送式といわれる屋内墓苑は、初めての体験なのでとても楽しみです。
小田急線経堂駅です。駅前右手の広い綺麗な道路「ユリの木通り」を進みます。
5分ほど歩きますと公園があります。ちょうど桜や草花がとても綺麗に咲いていました。
公園を右に入りますと、もう建物が見えました。
公園のすぐ隣に建つ、白い大きな建物です。
「ゆいの御廟」正面入口です。
自動ドアの前の格子扉が落ち着いた趣でした。
受付とラウンジのある1階ロビーは、明るくてゆったりとしています。
「参拝室」は地下1階と2階にありましたので、まずは地下1階から見学させて
頂きました。
エレベーターを降りますと、参拝の為の受付機がありました。
カードをかざすと直ぐに参拝口の案内が表示され、これだけで参拝受付は終了です。
とても簡単で、時間もかかりません。
参拝室には、このような白を基調とした明るいトーンの参拝口が6箇所ありました。
その内の奥の参拝口は、納骨や墓前法要などの為の特別参拝室となっています。
ご遺骨を収蔵した厨子が参拝口の墓石に搬送されると参拝口の扉は開きます。
墓石はすっきりとしていて、且つおごそかなデザインです。
30cm角の銘板(黒御影石)には、家名などを彫刻できます。
生花も常に供えられているので、お墓参りの際にご用意がなくても大丈夫との事です。
抹香の用意もあるのでお線香も必要ありません。
こちらは特別参拝室です。納骨式を行います。
またご家族など少人数の、墓前でのご法要もこちらのお部屋で行えるとの事でした。
ご遺骨を収蔵する「厨子(ずし)」には7寸の骨壷で2体、それ以上は納骨袋を使用して
8体納める事ができます。
そしてやはり気になります費用については、家名等を彫刻する御影石の銘板料や永代使用料、さらに永代供養料を全て含んで80万円との事です。
他には、年間の管理費が¥15,000かかります。
勿論、宗旨宗派は問わず、神道やキリスト教や無宗教の方でも利用できます。
そして特筆すべき事は、なんとペットのご遺骨も納骨できるという事でした。
家族同様にペットと暮らしている方にとっては、一番の朗報ですよね。
またこのフロアーには、このような素敵なデザインの「永代合葬墓」がありました。
「ゆいの御廟」では、後を継がれる方がいらっしゃらなくなった場合には
お預かりしているご遺骨は全て責任をもって、こちらの合葬墓で永代にわたりお護りして頂けるとの事ですので、安心ですね。
こうして参拝の方法や法事の事、また永代供養墓の事などをお聞きしますと、
一般的な霊園となんら変わりがないように思えました。
むしろ天気の心配もお掃除の必要も無く、いつでも気軽にお墓参りができる点などは
特に都会での生活習慣にも合っていて人気の高さにも頷けます。
法要室と会食室(客殿)です。
地下1階フロアだけでなく2階にも同様に法要室と客殿が完備されていました。
また4階には葬儀式場の「ゆいのホール」があり、
3階に会食室(客殿)とお寺様やご親族の控え室などが完備されていました。
葬儀式場も会食室も、窓が大きくとられていて大変明るくゆったりとしています。
宗教形式にかかわらず、どなたでもご利用できるとの事でした。
葬儀式場としてご利用される場合も最寄り駅から大変近いので、参列の方々にも
わかりやすくていいですね。
屋内墓苑ということで、開放感の点ではどうかな?とも思いましたが
4階には屋上テラスがあり、葬儀が無い時には、いつでもどなたでもご利用できます。
実際に、参拝後にこちらのテラスで過されている方も多いとのことです。
テラスから成勝寺様とそのお檀家(門徒)の方々のお墓も見えました。
浄土真宗本願寺派の伝統あるお寺です。
「ゆいの御廟」にお墓を持ってもお檀家になることはありませんが、ただ長い歴史を
持ったお寺様の敷地内なので将来にわたり安心だなと感じました。
また、「ゆいの御廟」の入口右手に(線路にそって)綺麗な遊歩道があり経堂駅まで
まっすぐに伸びていると教えて頂きました。
帰りに実際に歩いてみますと、5分程で経堂駅に着きましたので
こちらの方が車も通っていなく、しかもまっすぐな道でわかり易くてお薦めです。
~見学を終えて~
初めて「屋内墓苑」を、しかも最新システムの「自動搬送式」の御廟を見学致しました。
想像を大きく超えていました。
正直これほど充実した設備とは思っていませんでした。
都会型の新しいお墓としてただ便利さだけを追求したものでは決してなく、
新しいお墓参りのかたちではありますが、故人を心から供養し、またその想いをつなげていく為に、深く考えられて造られていると感じました。
都会型の屋内墓苑でも、こちらに参拝される方々は、決して「ついで参り」ではなく、深い想いで来られ、過されるのだろうな、と感じました。
最近話題の「屋内墓苑」ですがどこかひとつと言うなら、ぜひこちらの「ゆいの御廟」を
見学されることをお薦めいたします。