正善寺 調布霊廟(東京都)
東京都調布市にある「正善寺 調布霊廟」を見学に行ってまいりました。
2016年にオープンした新しい室内納骨堂です。
今では、自動搬送システムの納骨堂も多くみられますが、「調布霊廟」は都内では数少ない室内の納骨壇形式です。
「調布」と霊園名にある通り、京王線「調布駅」が最寄駅となっています。
「調布駅」からは徒歩で約10分、駅からタクシーで約5分とアクセスの良さが魅力です。
調布駅周辺では、再開発に伴う建設が計画されているようで、地上への出口がたくさんありますので、お間違えのないように!
本日は、「調布駅 北側ロータリー」から歩いて向かいます。
まずは、パルコを目印に進みます。パルコを左側にして道なりに進むと、突き当りが甲州街道です。
甲州街道を右折し、そのまま直進。次は左へ曲がるので、左側の歩道へ渡っておいてくださいね。
ガソリンスタンドのある交差点を左折します。
そこからは道なりに歩いていくと、電柱に「調布霊廟」の案内看板がありますので右折します。目の前の茶色の建物が『正善寺 調布霊廟』です!
「調布霊廟」があるのは、中小規模のオフィスビルが並ぶ静かなエリア。周囲に溶け込んだ落ち着いた外観です。入口に「調布霊廟」の看板があります。
本日は、「調布霊廟」を管理している㈱セレモニアルのスタッフの方々が出迎えてくださいました。
それでは、早々見学させていただきます。
まず、エントランス正面には法要室と多目的ホールがあります。
法要室は、本格的にご供養できるスペースとして完備されています。
多目的ホールは、会食のお部屋としても使用できるそうです。また、様々なお食事処の手配もしていただけます。
会食に使用していない時は、休憩スペースとして開放されています。
多目的ホールの奥には、和室が2室。法要の際に着替えをするお部屋としても使えます。
車いすでもお使いいただけるトイレもありました。
いよいよ納骨堂へ。
こちらの入り口ではセキュリティーの為に、カードキーを使うそうです。
カードキーがない方や、忘れてしまっても調布霊廟 042-499-6666 にお電話いただければ、即、開錠は可能です。
スタッフが館内にいる場合は、開錠されていますのでご安心を。また、防犯カメラも設置されており、盗難の心配もございません。
お参りの時間は、10:00~17:00(定休日:月曜日。ただしお参りはできるそうです。)
まず、驚いたのは明るさです。
室内納骨堂というと、暗いのでは?と思いましたが、「調布霊廟」は窓が大きく取ってあるおかげでしょうか、外光が障子を通して室内をやわらかく照らしています。
そして、何と言ってもこちらの一番のポイントは、室内でありながら、ローソクやお線香、生花が使用できることです。
ローソクとお線香、花立は常備してありますので、手ぶらでお墓参りができるんですよ。
お客様の中には、自転車でお買い物途中にお墓参りに寄られる方もいらっしゃるそうです。
屋外にある霊園では、お供え物を置いて帰るのは禁止している場合が多いのですが、「調布霊廟」では、食品などのお供え物を下げなくても大丈夫なんです。
ローソクやお線香に火をつけて、お掃除は大丈夫? お花は枯れてしまうのでは?お供え物は?と心配しましたが、
お客様が帰られた後にスタッフの方がお掃除し、お花のお水も毎日替えてくださるそうです。お供え物は、賞味期限が切れてしまう前に下げてくださるそうです。
もちろん室内なので、雨、風、暑さ、寒さなど 天候に左右されずに快適にお墓参りができます。
また館内には心地よい音楽が静かに流れています。
ローソクやお線香が常備されていますが、「調布霊廟」は宗教を問わず、どなたでもご利用いただけます。
納骨壇は、「45型」「30型」の2タイプ。ロッカー式納骨壇は「ご夫婦型」「個人型」があります。
まず、「45型」の納骨壇を見せて頂きました。
幅が45㎝あり、9霊納骨できます。使用料は永代供養料を含めて250万円です。
扉正面は名板になっており、家名やお好きな言葉などを刻むことができます。家名を入れられる納骨壇は珍しく、意匠登録もされているそうです!
納骨壇は上下に分かれており、上段は観音開きの礼拝スペースです。
一番下の板は引出すことができ、お線香やローソクを乗せてお参りできます。
下段は納骨スペース。3段になっており、9霊納骨可能なので、改葬(お墓の引越し)で先祖代々のご遺骨をお持ちになる方もいらっしゃるそうです。
こちらは納骨後は施錠し、カギは経営主体の正善寺様が管理するそうです。
「30型」は、幅が30㎝で6霊納骨可能。使用料は永代供養料を含めて200万円です。
「45型」同様、上段は礼拝スペース、下段は納骨スペースになっています。
ご家族だけでお墓をという方に、「30型」が一番人気のようです。
続いては、ロッカー式納骨壇を見せて頂きました。
「ご夫婦型」は2霊納骨可能。使用料は永代供養料を含めて140万円~です。
「個人型」は1霊納骨可能。使用料は永代供養料を含めて70万円~です。
ロッカー型納骨壇にも名板があり、名前等を入れられます。
1ブロック(60扉)に対して、ご本尊のあるお参りエリアが1ヵ所設けられています。
なんと、こちらにはタブレット端末が設置してあり(東京都の経営革新計画にも承認されています)、名前をクリックすると、お写真が表示されます。
「正善寺 調布霊廟」の納骨壇には全て永代供養料が含まれており、無縁仏になる心配はありません。
継承者がいなくなっても33年後には仙川の「正善寺倶会一処合祀墓(しょうぜんじくえいっしょごうしぼ)」に合葬し、永代に渡りお守りしていただけます。
もちろん、継承者がいる間は33年以降も使用することができます。
●見学を終えて●
室内納骨堂のメリットである「天候に左右されず、快適にお参りできる」ということはもちろんですが、屋外のお墓と同じようにお線香やローソクに火をつけ、お花やお供物をしてお参りできることに驚きました。室内の明るさも、清潔に保たれている環境にも感動しました。
もちろん全館バリアフリーで、納骨壇の前の通路はかなり広く取られていました。例えば、背中合わせのお墓の方とお参りが重なったとしてもぶつかることはないだろうと感じました。
自動搬送式の納骨堂ですと、ご遺骨が到着するまで少し時間がかかることもあるようですが、『正善寺 調布霊廟』は納骨壇タイプですのですぐにご参拝が出来ます。そして、お墓の前に立てば、礼拝スペース。無宗教の方はそこが故人の想い出ギャラリーのように利用されている方も。ゆったりとお参りができて、よりいっそう深くご供養できる気がしました。名板に名前等を入れられるのも、他の霊廟にはない『正善寺 調布霊廟』の特徴です。
室内納骨堂をお探しの方はもちろん、室内のお墓ってどうなの?とお考えの方にもぜひ一度ご見学いただきたい霊廟です。