川口 緑の霊園 安行彩樹園地(埼玉県)もしもドットネットアドバイザー 高浜が調査しました。2019年11月26日 10:00
埼玉県川口市といえば、全国一の植木・苗木の里といわれ緑あふれる町として有名ですよね。
今回ご紹介するのは『川口 緑の霊園 安行彩樹園地(あんぎょうさいじゅえんち)』です。
2018年に開園した新しい霊園で、開創500年以上の歴史あるお寺「金剛寺」が運営主体です。宗旨宗派問わず使用できます。
私たちが安行彩樹園地を訪れたのは、今回が2度目。前回はオープン前でしたので、1年経った霊園がどう変わっているのかとても気になり、自然と早足になります。
今日は担当石材店の㈱メモリアルアートの大野屋の案内係の方にお話しを伺いました。
こちらが霊園の入り口です。『安行彩樹園地』の名は、安行の樹々が彩る美しい霊園となるようにとの願いをこめて付けられたそう。
自然溢れる魅力的な霊園で、区画の名前も霊園にふさわしく【ふじ区】【かえで区】【しば区】【つばき区】【さくら区】から構成されています。
まだ紅葉には少し早かったのが残念ですが、入り口の大きなもみじが変わりゆく四季の美しさを教えてくれているようです。
園内に入ってまず目に付くのは、広々とした参道にある藤棚です。まだ1年目ではありますが、順調に成長しています。
藤の他にも、桜、椿、牡丹など、お参りに来るたびに霊園内にある様々な樹々や花の成長を楽しめるのも魅力の一つ。どの季節にお参りに来てもその時々の樹々や花が迎えてくれるので、自然とお墓参りの回数も増えそうですね。
参道が広くベンチの数も多いため、オープンした当時は“公園”だと勘違いし休んでいかれる方もいたそうです。ベンチに座りご家族のお墓を見ながら穏やかな時間を過ごす…。そんなゆったりとした時間を過ごせる為か、2日に1度来られる方や、お参りに来て自然とお友達になる方もいらっしゃるとのことでした。
オープン1年目ではありますが、さすが人気の霊園だけあって、すでに沢山のお墓が建っています。
参道を挟んで右側が【ふじ区】にある石碑移設可能地区。
大切に守ってきた石碑を守っていきたいという要望に応え、価格など含めて丁寧に相談にのってくださるとのことでした。石碑を移設できる霊園は限られているのでとても貴重です。
広々とした参道を挟んで左側が【ふじ区】の一般区画。 0.64㎡ の最もお求めやすい区画で、墓地使用料、墓石代、基本彫刻代、工事費、10%の消費税含め91万5,000円~です(※年間管理料8,000円別)。
愛するペットと共にお墓に入りたい…そんなお客様の強い想いから、【ふじ区】【かえで区】【しば区】【さくら区】それぞれにペットと一緒に入ることができる区画が設けられています。
ペットもかけがえのない家族の一員ですから、とても人気があるそうです。
また、お墓の継承に心配があるという声にお応えするのが【永代供養墓「慈光陵」】
1霊位 30万円 ※彫刻料、納骨料は別途かかります。
霊園のほぼ中央に立派な永代供養墓があり、将来にわたり供養していただくことができます。墓前には日除けのアーチが設けられているので雨の日でも安心してお参りできます。こういった心遣いは嬉しいですね。
【さくら区】には近年、人気が高まる樹木葬(家族永代供養さくら)があります。幹がしっかりとした「しだれ桜」をシンボルに1年中緑を絶やさない玉竜が植えられています。
他の方とお骨が混ざらないよう、ご家族ごとに仕切りが設けてあり、彫刻プレートが付けられますので埋葬された場所の前でお参りすることができます。
骨袋で4体まで収めることが可能で、費用は79万8,000円。ペットと一緒に入ることができる区画も人気です。
合同献花台があり、沢山の方がお参りに来られるため、お花が沢山ありますね。また樹木葬の前にもベンチがありゆったりとした時間が過ごせそうです。
こちらの【つばき区】(南向き)は植栽に沿った横1列の長い区画となっています。
【つばき区】にも石碑移設可能区画が設けられています。1.0㎡で墓地使用料、墓石代、基本彫刻代、工事費、10%の消費税含め148万7,700円~(※年間管理料1万円別)。
写真はオープン前のものですが、緑の芝生が爽やかな印象の【しば区】。
1.0㎡で墓地使用料、墓石代、基本彫刻代、工事費、10%の消費税含め114万円~(※年間管理料1万2,000円別)。
今回、見学に来た最大の目的が、2019年10月にオープンしたばかりの法要施設です!
和モダンスタイルで霊園になじむデザイン。建物の周りの黒い部分はまだ工事中でしたが、和風庭園が造られる予定で、より居心地の良い空間になりそうですね。
中に入ると木目が優しく落ち着く空間が広がっています。受付にてゃ係の方が常駐しているので安心です。
受付近くには、緑茶、紅茶を始め、様々なフレーバーティーやカフェオレなどバリエーション豊富な飲み物のコーナーがあります。無料で利用できるので、お参りの後の休憩にピッタリですね。
施設内は完全バリアフリーです。入り口の階段には手すりがあり、お手洗いも広々しているのでどなたでも安心して利用することができます。こういった心づかいが嬉しいですね。
休憩スペースは間接照明が使われており、日の光と木のぬくもりを感じることができる空間です。
大きな窓から外の緑を眺めながら、故人との思い出を語り合ったりとゆったりとした時間を過ごせそうです。法事の後の会食をこちらで行うことも可能だそうです。
法要スペースは天井が高く、差し込む日の光と照明が厳かな雰囲気です。30名程度まで収容可で、通夜や葬儀もこちらで行うことができるそうです。近年、増えてきている家族葬にも丁度良い広さですね。
【耳より情報】
霊園までのアクセスは、電車・バスをご利用の場合、埼玉高速鉄道「新井宿駅」よりタクシーで約5分、歩いても約20分ほどです。また、JR京浜東北線「西川口駅」東口から国際興業バス西川04「東川口駅南口行」に乗車「吉岡停留所」下車徒歩約7分です。
お車なら県道足立川口線(首都高速川口線高架下)安行慈林交差点より約1分ととてもアクセスがいいですね。もちろん駐車場完備、今後はコンクリート敷き40台規模の駐車場に拡大される予定だそうです。
また『安行彩樹園地』の経営主体である「金剛寺」は霊園のすぐ隣にあります。
室町時代の中頃、明応5年(1496年)に開創された歴史ある曹洞宗の寺院で、安行八景にも選ばれたお寺です。200年前より始められた灸施寮も有名で、現在も「お灸の金剛寺」として広く人々に親しまれています。
趣のある茅葺屋根山門は、川口市の有形文化財建造物に指定されています。約400年前に構築されたもので、桃山様式を取り入れた四足門で市内最古の棟門だそうです。歴史を感じますね。
「金剛寺」も『安行彩樹園地』と同じように様々な植物で彩られています。訪れた時はちょうど“かりん”がたわわに実っていて、その奥には立派な藤棚が。霊園内の緑とあわせて楽しめますね。寒桜に癒されながら霊園を後にします。