月輪山千光寺 月の廟庭(千葉県)の調査員現地レポート

月輪山千光寺 月の廟庭(千葉県)

2022年08月23日

月輪山千光寺 月の廟庭 見学レポート 2022/08/03

■エントランスへ一歩足を踏み入れると、きらめく太陽と湧き上がる水の音

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浦安駅から徒歩2分。納骨堂であるとはわかる人はいないであろうモダンな建物に一歩足を踏み入れると、静かに湧き上がる水の音に包まれ、太陽へと続く階段が現れます。

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太陽を手掛けたのは、金箔アーチストの裕人礫翔(ひろと らくしょう)氏。国宝や重要文化財等の複製に取り組む一方、金箔を用いたアート作品を創り海外でも知名度の高いアーチストです。裕人氏の作品は月をモチーフにした作品が多く、「月の廟庭」の各所で陰と陽・静と動の世界を体感できます。

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太陽に迎えられ、奥に進むと、エレベーターの前には大きな月が。
月は1Fのエントランスホールから5Fの本堂まで吹き抜けの空間に作られ、上に昇るごとに、三日月、弓張月、十三月、十五月、満月と姿を変えていきます。

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こちらはソファーのある客殿と法要室のある2Fの弓張月。
今回はこちらで「月の廟庭」のこだわりを伺うことに。

■宗教、宗派不問。どなたでもご利用でき、家族であるペットも最後まで一緒に

事実婚の方、同性パートナーなど様々な方に安心してご利用いただきたいとの想いから、契約者と縁故者であれば、例え戸籍上は共にできなかった方でも「家族」として一緒に眠ることができます。

また長年共に過ごしたペットも同じ命あるもの。一緒に納骨できることはもちろん、希望があればご住職が戒名を付け、大切に供養してくださいます。

■厨子は亡くなった方の部屋。例え見えない場所であったとしても大切に

こちらがご遺骨を納める厨子。骨壺であれば2つ。遺骨をパウダー状にすれば8体~10体程は厨子に納められます。厨子の中には、赤いカーペットが敷かれ、各宗派のご本尊が祀られます。また、オプションで厨子の中に壁紙を付け、畳を敷くこともできます。昔から「最後は畳の上で死にたい」と言われるように、厨子は亡くなった方の部屋ですから、その願いを叶えたいというご住職のお気持ちの現れです。

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また、厨子の正面には丸い穴が開いています。これは厨子が鉄製でできているため、そのままでは気が通らないという理由で開けられたもの。穴は家名などを彫刻した石の銘板で隠れてしまうので、通常、誰も見ることはありません。誰も見ることがない部分であるにも関わらず、手間をかけ、こだわりつくされた厨子を使っている納骨堂はとても稀だと思います。この話を聞いて、即決される方も多いというのも納得です。

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■年間護持費の30%をいつかくるであろう建て替えのために積み立て、お客様の不安と負担をなくす

故人が眠る場所ですから、建物自体も常に万全な状態にしておく必要があります。納骨堂は建物でいうならばマンションのようなものですから、誰がいつメンテナンスや建て替えの費用を負担するのか。心配になる方もいるかもしれません。
しかし「月の廟庭」ではあらかじめ年間護持費の30%を専用の口座で積み立てし、数十年後、建物が老朽化し建て替えることになった場合でも、お客さまに負担をかけることなく維持していける仕組みがあります。

もし墓石を建てるお墓を作った場合、お墓が老朽化した際は個人負担でメンテナンスや建て替えを行わなくてはいけません。もしお子さまがお墓を継がれた後にメンテナンスが必要になれば負担をかけることになりますから、お子さまに負担をかけたくないと思っていらっしゃる方には最適な仕組みではないでしょうか。

■お参りは受付のパネルで操作。12の参拝室で待たずにお参りが可能

受付の機械は鏡張りです。お参りの前に身なりを整えた上で故人と向き合えるよう、鏡張りにされたのだそうです。

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受付を終えた後はエレベーターで3Fへ。

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エレベーターを降りると、正面には十三月。そして左右には「月の廟庭」を護る守護神の金剛力士像が。
右側にいらっしゃるのが若葉を護る吽形像。

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左側にいらっしゃるのが山桜を護る阿形像。室町時代のもので悠久の歴史を感じさせます。

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金剛力士像に導かれ、奥に進むと参拝室が左右それぞれに6室、合計12室あります。

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墓石は全て黒御影石を使用。12室それぞれ墓石のデザインが異なります。

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香炉の周りには天然石。黒御影石とのコントラストが美しいおりんも印象的です。

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墓石の横にはお花とモニターがあり、故人やペットの写真や動画を映すこともできます。
生前の姿を見ながら故人やペットを偲ぶ。より供養の気持ちが強くなりますね。

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参拝フロアの床は絨毯になっており、他の方の足音などが気にならない作りになっていますが、更に故人との空間を密にしたい方向けに三方を囲われた一人用のソファーが設置されています。こちらを利用される方は自然とお参りの時間が長くなるそうです。

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お参りを終えて最上階の5Fへたどり着くと、満月が迎えてくれます。

5Fにある本堂。入り口に立つと、ご本尊様と自然と目が合うように作られており、実際に真言宗総本山である高野山で録音された自然の音が体を優しく包みます。この本堂が気に入りご契約される方や、月に一度夜に無料で行われる護摩行に参加され、納骨堂を契約される方も少なくないそうです。

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■後継者がいなくなっても、永代にわたって供養していただけます。

万が一、後継者がいなくなった後は1Fにある永代供養墓に納めていただけます。
 遺骨は他の方と混ざらないよう骨袋のまま納めることはもちろん、ご家族が永代供養墓に入ってもなお一緒にいれるようにご遺骨は寄り添うように納骨してくださるとのことでした。
またご住職は納骨堂の5Fにお住まいなので、安心して眠っていただくことができますね。

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■東西線浦安駅から徒歩2分。駐車場も完備されています

お墓とは長い付き合いになるものです。少し遠方でも今は車で行けるかもしれません。しかし、いつまでも車の運転ができるものではありません。将来を考えた時、公共交通機関を使ってお参りに行け、かつ駅から近いというのは大きなメリットになると思います。
また万が一車いすが必要になった際も、駐車場もありますし、もちろん館内はバリアフリーですから長い目で見ると、よりよい選択なのだと感じました。

■お盆にはキャンドルナイトを開催

住宅事情の変化によりお盆に自宅で迎え火送り火を焚けない方など、より多くの方に魂が慰められる時を届けたいとの想いで、今年はお盆にキャンドルナイトを開催されるそうです。
8月は13日~16日 時間は19:00~21:00の予定です。もちろん納骨堂をご契約されていない方も無料で参加いただけます。
故人への想いを書き入れた筒でキャンドルを包み、温かな光で大切な方を迎える。素敵なイベントですね。


■見学を終えて
「月の廟庭」では人が集う場所にしたいとの想いから、1Fには月のミュージアム。 

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2Fには期間限定で奈良の「せんとくん」をデザインした籔内佐斗司さんの縁結び童子がいらっしゃいました。

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納骨堂というと少し暗いイメージを持たれがちですが、人が集う場所として今後も様々な企画を計画中だそう。今後がますます楽しみですね。

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