終活時代―エンディングノートと家族葬―
先日、テレビ東京の夕方の報道番組『NEWS アンサー』の取材で「エンディングノートの書き方講座」(NPO法人あかね 理事長は私、長江曜子)が、取り上げられた。砂田麻美初監督ドキュメンタリー映画「エンディングノート」が大好評のためでしょう。69歳で亡くなった父親の「終活」を、娘がユーモアを混じえて、ナレーションも担当している。私は、10月12日新宿ピカデリーの、最終回で拝見しました。会場は、若者から50代、60代、70代の人達までで、満杯だった。正に「家族の温かい象徴がそこにあった。映画が終了後、若者の中に、涙をふく人達を何人も見た。感動的な映画だった。
遺言書と言うよりは、ラフな形で、自分のメッセージとして、介護・終末医療、葬儀、お墓や仏壇、相続について「思いを伝えるノート」が、エンディングノートである。ノートは、書店にあふれているが、「書き方講座」は、めずらしかったらしく、昨年6月に千葉県松戸市で産声を上げたNPO法人あかねが取材されたのである。まして、美しい夕日が表紙となった、昨年10月自費出版1000部の「大切な人に・・・思いを伝えるノート」が注目された。
書き方講座は、ノートの必要性の概論、時代の背景、介護や相続の専門家からのワンポイントレッスンを経て、テーブルを囲みお茶とお菓子を食べながら、ワークブック「エンディングノート」を、鉛筆でお試しに書いてみるというものだ。その講座でよくある質問としては、『家族葬』をしたいのですが、何が普通の葬儀と違うのかわからない」というものです。
「家族葬」を成功させる6点ですが、
①社会的葬儀をしないで、家族・親族で送るものであり、香典はあてにならないので、予算はほとんど個人負担である。
②はぶけるものは、通夜ぶるまいの料理代や、返礼品の数が少なくなるぐらい。
③葬議場を民間にすると会場費が大きなものだと、通常の葬儀と費用的には、あまりかわらなくなり、割高である。
④会場を自宅や、小さめの会場、公的な葬儀場などの工夫が必要。
⑤宗教者の費用は、ほとんど変わらない。(宗教者や僧侶とのコミュニケーションが大切。僧侶の数や、戒名の位などの違い)
⑥家族葬といっても、近所の方や会社関係の方が来た時は、快くお迎えすべきであり、拒否できない。知恵を働かせ、心良く、ゆっくりと、あたたかく故人の旅立ちを、見送れるように、「アルバム」や、「プロフィール」等用意しておくと、話題が尽きない素敵な葬儀となるはずです。
人生最期の「終活」。ただ、金銭だけでなく、心から満足できるものでありたいですね。