マイケルジャクソンが埋葬された「霊廟」ってどんなもの?
今年の音楽界を揺るがした、「マイケルジャクソンの死」は実に衝撃的であった。事故死か自殺かという疑問よりも、"KING OF POP"の死に対する影響が、プレスリーの死とダブって見えた。
遺作映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』が、2週間という限定で公開されたのに、爆発的な人気のあまり延長されている。死してマイケルは、プレスリーやジョン・レノン同様、「伝説」と化した。
さて、このマイケルのお墓が7月話題となった。まして、日本人には耳慣れぬ「霊廟形式(モーソリウム)」という埋葬地。日本のTV局から、ロサンゼルスのハリウッドに近い有名俳優、女優が埋葬されている超名門墓地、フォレストローングレンデール霊園についての下取材を受けた。それは、「霊廟ってどんなものですか?」の質問だった。(私は、1988年以降5回訪問している。)
75%がいまだ火葬されぬ、土葬大国アメリカ合衆国。キリスト教の復活思想は現在でも色濃い。ロサンゼルスの中心から、タクシーで20~30分。50エーカー(約6万1千2百坪:東京ドーム4個分の広さ)もある敷地内に、7つの教会、美術館、世界最大の宗教画を展示した劇場、モーソリアム(霊廟)、プライベート墓地(鍵付きの敷地内の扉を開けて入る)や、芝生墓地等のあらゆる施設がそろっている、西海岸屈指の名門霊園。メモリアルパークの構想を練ったイートン博士(Dr,Hubert Eaton1881-1966年)によって、1930年代から開発された、地上における"天国"である。
マイケルジャクソンの遺体は、「エンバーミング」(遺体の防腐処理、エンバーマーによって、血液と防腐液を入れかえる。)され美しくメイキャップされ、服に着がえさせられて、復活を待つベットのような美しい棺に眠っている。葬儀のインターネット画像では、高価なマホガニー?の木製の棺の上に真っ赤なバラのキャスケットカバーの生花アレンジがのせられていた。お通夜にあたるビューイングでは遺体を見せる。「霊廟」は、コンクリートの壁(室内、室外)に直接棺が埋葬され、石の蓋(板状)に氏名と生年没年が刻まれる。マイケルの場合は、プライベートの霊廟に違いないと思う。ぜひ近い内に訪れてみたい。
追伸、フルボディであっても死臭は致しません。プライベート墓地には鍵が必要です。簡単に見ることは出来ません。