自分の意思で葬儀を行い、それを見届けるためや、お世話になった方々や疎遠となっている人にも直接会ってお礼が言いたいなどの思いから、本人が生きているうちに行われる葬儀が「生前葬」です。

生前葬の費用は、いくらかかるの？

生前葬には内容の決まりがないため、主催者が自由に決めることができます。そのため内容や規模が大きく異なり「生前葬の費用相場」といったものは特にありません。しかしパッケージとして20万円程度から用意している葬儀社もありますので、そうした葬儀社を利用することを検討しても良いでしょう。費用の内訳としては、案内状の作成費、会場費、運営スタッフ等の人件費となります。

生前葬でお布施は必要？

前述のとおり、生前葬には特定の決まった内容はありません。そのため生前葬にお坊さんを呼ぶなどのプログラムを組み込まないようであればお布施はもちろん必要ありません。そのため葬儀場ではなく、パーティー会場等で行われることが多いのも生前葬の特徴と言えるでしょう。しかし生前葬を行った場合でも、本人が死を迎えた際には再び家族葬などを行われることもあるようです。

生前葬で香典を受け取るもの？

生前葬に参列される場合、香典は基本的に必要ありません。多くの場合は会費制となっているため、その会費を支払うことが香典となると考えて良いでしょう。もちろん、本人は存命中であり通常の葬儀ほどかしこまった状態でもないため、本人に伺ってみてもよいでしょう。なお服装についてもこれといった決まりはありません。男性はスーツ、女性は多少フォーマルなドレスであれば問題ないでしょう。

生前葬の費用相場まとめ

以上、本人が存命した状態で行われる生前葬については、内容含め費用や香典について厳密なルールやマナーはありません。生前葬を開く際は、まだ浸透しきっている葬儀でもないため、参加者が戸惑わないように案内状をしっかりと作る必要があるでしょう。