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家族葬に香典は必要?

2015年03月29日
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直接故人と面識のない方には連絡をせず、家族や親族、親しい知人友人のみが参列する「家族葬」。ここでは、この家族葬に参列する際の香典についてのマナーや相場感をご紹介します。

家族葬なら香典を包まなくて良いわけではない

家族葬についての香典のマナーは、案内を受け参列するかどうかで変わります。葬儀の案内を受けた場合には、香典を持参して参列します。通常の葬儀と比べ、故人とゆかりの深い人が集まるため、比較的金額も多めになる傾向があるようです。しかし香典を辞退する旨の連絡があった場合は、それに従うようにすると良いでしょう。慣習的に「親族でない場合、家族葬に香典は不要」という認識もあるようですが、香典辞退の連絡がない場合は持参のうえ、当日の状況で判断した方が無難です。

逆に葬儀の案内がなかった人は、香典は基本的に不要です。しかし、どうしても何かを贈りたいという場合は、お悔やみ状を添え、遺族の負担にならない範囲の香典を送るようにします。

家族葬での香典の相場

家族葬に包む香典の相場は以下のようになっています。故人との関係、またご自身の年齢によって異なります。

祖父母:2〜3万円(20代)、2〜4万円(30代)、3〜5万円(40代以上)
両親:4〜10万円(20代)、5〜10万円(30代)、5〜10万円(40代)
兄弟、姉妹:3〜5万円(20代)、5万円(30代以上)
孫:2〜10万円
親戚、親族:1〜2万円(20代)、2〜3万円(30代)、2〜5万円(40代以上)
親しい友人:1〜2万円(20代)、2〜3万円(30代)、2〜3万円(40代以上)

家族葬は通常の葬儀に比べ、弔問客が少なく香典も少ないない分、遺族の負担は大きくなる傾向にあります。また故人との関係が深い人が参列するため、通常よりも高めの相場となっている傾向も見られるようです。

家族葬のまとめ

故人と親しい間柄の参列客のみで行う「家族葬」はその性質上、通常の葬儀とは香典にまつわるマナーや相場も異なります。香典辞退の連絡がない場合は、通常の相場よりも多めに包んで参列するようにした方が良いでしょう。