霊園・仏事 知っ得コラム

お墓・仏事ハウツー

ライフスタイルに合った仏壇の選び方

2014年12月31日
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「家の中のお寺」とも言われる仏壇。その起源は、685年に天武天皇が出した「家ごとに仏舎を作って仏像・経巻をおき、供養すべし」という勅令にさかのぼります。豪華な飾りは、寺院の内陣を模したもの。内部には本尊と位牌(※1)をおさめ、先祖を祀り対話をする場として大切にされてきました。

仏壇選びのポイント

仏壇を選ぶ時には、3つのポイントがあります。まずはサイズ。どこに置くかを決め、採寸してからお店に行きましょう。湿気や火気を避け、居間など人が集まる場所がおすすめです。

次はスタイル。仏壇は、金仏壇(塗り仏壇)と、外国産の木材を使った唐木仏壇、国産の木材を使った銘木仏壇に大きく分けられます。通常、浄土真宗の方は金仏壇を求めますが、その他の宗派に決まりはありません。最近は洋風のインテリアにあうデザイン・素材も登場しています。

最後は予算ですが、仏壇だけでなく、仏具も必要となります。費用のバランスは仏壇7:仏具3と考えると良いでしょう。宗派によって本尊、脇仏、仏具などが違うので、確認しておくのを忘れずに。

仏壇のお手入れ方法

意外に迷うのが仏壇の「向き」。諸説ありますが、仏教ではあらゆる方角に仏がいるとされるため、方角に吉凶はありません。気になるなら、北向きだけは避けると良いでしょう。

仏壇を購入する時期は特に決まってはいませんが、亡くなった方の49日までに購入するケースが多いようです。仏壇は、値段ではなく「こころ」で価値が決まります。家族みなが納得し、末永く大切にできるものを選べるといいですね。

※1 浄土真宗では位牌を用いません。