霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

葬儀後の弔問のマナー

2024年11月16日

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昨今、家族葬が増えたためなのか、葬儀には参列できなかったので、せめてお線香をあげに行きたい。そのときのマナーなどを教えてくださいといった弔問に関するお問い合わせが多くなりました。
今回は弔問に行く際に知っておきたいマナーについてお話します。

■服装
喪服でなくてもよろしいかとは存じますが、黒や濃紺などの落ち着いた色味の服装を心がけましょう。
派手な装飾のないアンサンブルやワンピース、スーツといった服装が好ましいです。
アクセサリーの着用はひかえますが、結婚指輪などはそのままでも構いません。

■持ち物
香典を持参する場合、弔問のタイミングが四十九日を過ぎていれば「御仏前」、過ぎていなければ「御霊前」とします。
神式では「御玉串料」「御神前」といった表書きを使用します。
宗旨がわからない場合は「御香典」としてもよろしいです。
お供物として品物を用意する場合、季節のお菓子や果物、進物用のお線香などを選ぶ方が多いようです。
故人が好きだった物を選ぶと喜ばれるかもしれません。

■ご弔問のマナー
まずは事前にご家族に連絡を取り、先方の都合などを確認したうえで弔問日程を決定します。
この時に弔問を辞退されることもあります。その際は先方の意向に従ってください。

弔問が叶ったら、玄関先で「この度はご愁傷様でした」など、お悔やみの言葉を述べ、促されたら自宅に上がらせていただきます。
もしもご家族が家の中に上がることを嫌がる場合は、玄関先でお悔やみを述べて、香典やお供え物を遺族に手渡します。

ご挨拶の際には「死亡」や「急死」といった直接的な表現は避けるようにします。
ご家族の方からお話があれば悲しみを共有しますが、弔問する側から立ち入ったこと(死因や最期の様子など)を聞かないようにします。

■仏壇をお参りする際の手順
1. 仏壇の前に座り一礼します。
2. ろうそくに火をつけて線香を焚きます。
3. 線香の火は左手であおいで消し、線香を香炉に立てます。
4. お鈴を一回鳴らして手を合わせ、遺影・遺族の順に一礼する。

お線香の本数は宗派により異なりますが、厳密に本数が決まっているわけではないので、1本を立てればよろしいかと存じます。

基本的にご弔問は速やかに済ませる、というのが一般的な考え方です。
故人との思い出を簡単に話す程度に留め、長居はせずに引き上げるようにしましょう。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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