霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

放生会(ほうじょうえ)のこと

2024年09月14日

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来週は秋のお彼岸ですね。

子供の頃よく祖父母に「お盆やお彼岸の時は、蚊やハエもどんな小さな虫でも殺してはいけないよ」と言われました。
「あの世からご先祖様が姿を変えて、私たち子孫のことが心配で来てくれているのだから......」と教えてもらったことを覚えています。
仏教には、殺生をしてはいけないという教えがありますが、ただ人には生きるために仕方のない「殺生」があることも真実です。
大切なことは、そうした時でも「命」をいただいているという感謝の気持ちを忘れないことだと思います。

そうした教えから、日本には「放生会(ほうじょうえ)」という行事が伝わっていますね。
それは私達が日々重ねている「殺生」の罪を、魚や亀をお寺の池(放生池)に放し逃がすことで許してもらえる、という仏教の儀式です。
すべての命に感謝して魚などを逃がし、そして自身の功徳を積み殺生を戒める教えです。
毎年色々な寺院で行なわれていますね。

熱心な仏教徒の多い東南アジアの国では、小鳥を空に放つ所もあるようです。
お彼岸を迎えて、改めて小さな命にも感謝して暮らさなければなければと思います。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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