墓じまいの理由
なぜ墓じまいをしたいのか。
墓じまいを考えられている方に理由を尋ねると大体の傾向が見えてきます。
1)後継者がいない。
子供がいない・孫がいない:娘しかいない
2)お墓が遠方にある。
お参りになかなか行けない・お墓がある地域に親類がいなくなった
3)守るべきお墓が複数ある。
夫婦それぞれの両親の御墓・祖父母の御墓が別にある
4)子供や孫に負担をかけたくない。
経済的理由、お寺との付き合いなど
ほとんどの方がこの4つの理由に該当するのではないでしょうか。
今日本で問題となっている少子高齢化や核家族化、過疎化といったことが、この墓じまいが増えている大きな要因になっていることは間違いありません。
また、お墓や葬儀の多様化、価値観の多様化といったことも一つの要因になっていると思われます。
家族で代々大切に受け継いでいくもの、という今までの考え方から、価値観が多様化、選択肢の増加によって、お墓に対する考え方も多様になってきているのでしょう。
お墓の在り方が変わってきている、まさにその過渡期であると推測できます。
ただし、様々な相談を受けてきた立場として注意を申しあげるとすれば、
「子供への負担」を理由とされている場合、親は子供への負担を口にしても、お子様がそれを本当に負担と思っているかどうかはまた別の話です。
親の思い込みだけで墓じまいをしてしまい、子供たちに怒られた、という話もあります。
お墓がある、ということは「財産がある」とも言えます。
お子様たちに引き継げる財産に関して、きちんと話し合う。
本当に墓じまいがそのご家族にとって最善の方法なのかどうかその結論が出てからでも墓じまいは遅くないのです。