喪中はがきを出す・出さないはどうやって決める?
家族が亡くなったとき、喪中はがきを出すことはなんとなくわかっているけど、
自分のケースはどうなの?という問い合わせが多くなるこの時期。
改めて、どういったケースの時に喪中はがきを出したらいいのか確認していきましょう。
1)自分の親、子どもが亡くなった。
この場合は言わずもがな、亡くなった方が自分から1親等になりますので、現在でも喪中期間は1年とすることがほとんどです。
そのためこの場合にはやはり喪中はがきを出すことになりますね。
2)配偶者の親が亡くなった。
さて問題はここです。自分の親ではなく配偶者の親。
配偶者はもちろん1親等になりますので、喪中となります。
そのため配偶者単独で出している年賀状は喪中はがきに変えます。
では夫婦連名で出しているものや、自分の名前だけで出している場合は?
昔はたとえば奥様の親御様が亡くなられた場合、ご主人は喪中としませんでしたので、奥様は喪中はがきを出し、ご主人様は年賀状を出す、ということが一般的でした。
しかし現代では夫婦はともにお暮しですから、奥様が喪中の場合はご主人様も併せて喪中とし、奥様単体、ご主人単体、夫婦連名、それぞれ喪中はがきをお出しすることが多いようです。
その場合、
奥様単独で出される喪中はがきに記載する故人の続柄は「父・母」
ご主人単独で出される喪中はがきに記載する故人の続柄は「岳父・岳母」
連名の場合、ご主人を筆頭にする場合は「岳父・岳母」と記載いたします。
「岳父・岳母」は奥様側のご両親の続柄としてのみ使用するものですので、ご主人様のご両親の場合は「義父・義母」を使用します。
3)自分の祖父母、または配偶者の祖父母が亡くなった。
考え方は2)と同様です。
ただし、祖父母の場合、最近では喪中期間を90日とする方が多いですので、新年を迎えるタイミングが90日を過ぎていれば、喪中はがきではなく、年賀状をお出ししても良いかと思います。
ここでご紹介したのはあくまでも一般的な考え方です。
それぞれのご家族の関係性などによって、例えば祖父母でも喪中期間を1年とすることもあります。
正解は一つではないところが、仏事の難しさでもありますが、それぞれのご関係性にあった、多様性が認められた世界でもある、と言うことができるのかもしれません。