霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

お墓の彫刻文字①

2023年06月10日

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一般的に家名などが彫刻されているところを「棹石(さおいし)」と呼びます。
霊園などに行くと、この棹石には様々な彫刻がされています。

仏式では「○○家之墓」、神道では「○○家奥津城」がよく使われています。
それ以外に「南無阿弥陀仏」や「倶會一処」、「南無妙法蓮華経」なども文字を見かけることがあります。これは信仰する宗派によって、「南無阿弥陀仏」「倶会一処」は浄土真宗、「南無妙法蓮華経」は日蓮宗で使われています。
そのほかに「先祖代々之墓」といった文字を見ることもありますね。

実際この棹石への彫刻文字は決まりがあるわけでなく、自由に決めることができます。
霊園では、こういった昔から使われている文字のほか「愛」「和」「感謝」などといった文字を入れることもできます。
洋型のお墓の場合、棹石の表面が大きいため、文字以外に花の彫刻などが施されているものを見ることもありますし、生前訪れた思い出の場所の写真を彫刻したい!といった相談もあるようです。
昔ながらの彫刻だけでなく、技術が進歩で写真のような再現率の彫刻も可能になっています。

ただし、墓所がそれぞれ定める「規定」によって、この彫刻文字の内容が決められている場合があります。
特に寺院墓地などの場合は「○○家之墓」のみ!というところもありますし、日蓮宗の寺では「南無妙法蓮華経」、浄土真宗では「南無阿弥陀仏」のお題目を棹石の正面に彫刻しなければいけないといったお寺もありますね。

すでに墓所をお持ちの場合は、規定に則った内容にする必要がありますので注意が必要です。これから墓所を買い求められる方も「文字にもこだわりたい!」という方はお気をつけください。

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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