施餓鬼法要(施食会)のこと~
毎年5月から9月頃に、お寺では施餓鬼法要(せがきほうよう)/施餓鬼会(せがきえ)が行なわれます。
この時期お寺様から届いたお知らせを見て、お施餓鬼(おせがき)の意味やお布施の金額などについてのご相談をよくいただきます。
施餓鬼法要とは、地獄(餓鬼道)に落ちて苦しむ亡者(餓鬼)へ施しをする行事です。
餓鬼は地獄でいつも飢えと渇きに苦しんでいるため、食べ物や飲み物をお供えし少しでも楽になってもらおうと施しを行ない供養するものです。
そしてこのように施しを行なうことは、私達自身の功徳(善行・良い行い)を積むことにもなるといいます。
そのため、菩提寺はお檀家さんに功徳を積んでもらいたいという気持ちで、施餓鬼法要の案内をお送りするのです。
また施餓鬼法要は地域やお寺によって異なりますが、毎年5月から9月頃に行なわれます。
なかでもお盆(盂蘭盆会)の時期に行なわれることが多いですね。
お布施の金額も地域やお寺によって異なりますが、大体3千円~1万円位が多いようです。
不明の時は、お寺様や他のお檀家さんにお聞きになってもよろしいと思います。
施餓鬼法要は、お盆やお彼岸や年忌法要などとは異なり、ご自身の家族やご先祖様だけでなく、亡くなられ地獄で苦しむすべての人たちの供養を行うという特別なものです。
自分自身に関係のない方々の供養を行うという点で、尊く大切な行事となっています。