節分、立春、そして初午~。
暦では「立春」を過ぎましたが、寒さはまだまだ続きますね。
そして立春の後の行事としては「初午(はつうま)」があります。
今年は2月5日でしたが、お稲荷さんのお祭りとしても有名ですね。
初午とは、旧暦の正月から数えて初めての「午の日(うまのひ)」のことですが、
昔は春の訪れを前にして、農作業の準備を始める大切な時期でもありました。
(旧暦の初午の日は、今の暦の3月初めにあたるので、季節としても早春だったのです。)
そこで、その年の農作業を始めるにあたり、農業の神様であるお稲荷さんに五穀豊穣を祈ったのですね。
初午の日には、京都の伏見稲荷や愛知県の豊川稲荷をはじめ全国の稲荷神社で盛大にお祭りがとり行なわれます。
また、以前は農家の庭に必ずお稲荷さんの祠(ほこら)があり、初午の日には「いなり寿司」食べたものです。お稲荷さんにお供えもしましたね。
最近は2月3日の節分の恵方巻の方が有名となり、初午の日のいなり寿司は少し影が薄くなってきたような気もします。
また来月3日には桃の節句のひな祭りがあるので、世間の話題も節分の後は、ひな祭りの話に移ってしまうようです。
とはいえ、待ちわびた春を前にして行なわれる「初午の日」と「いなり寿司」も忘れないでいたいものです。