七夕とお盆の関係とは?
間もなく七夕ですね。
七夕といえば、笹の葉に願い事を書いた短冊を下げてお祈りをする日として、大人から子供まで、多くの人が身近に行なっている行事の一つです。
七夕が過ぎればお盆がやってきます。
今日は七夕とお盆の関わりについてお話したいと思います。
七夕は古代中国の星祭に道教や仏教が融合したもの、日本へは飛鳥奈良時代に中国から伝わりました。万葉集にもみられます。ほぼ宮中や寺社のみの行事が、庶民に広まったのは江戸時代です。お盆の行事が庶民に広まったのと同じころ。
七日盆(なぬかぼん)という言葉をご存じでしょうか。
江戸時代に庶民に広まった「七夕」と「お盆」がつながり、この日を「盆はじめ」や「七日盆」というようになりました。七日盆とは、旧暦で七月七日、新暦で八月七日をいいます。
この日に、精霊棚を供え幡(旗)を立て、水浴びなどで禊(みそぎ)を行ない身を清めました。それが今でも形として残っており、七日盆は、お墓や仏壇の掃除、盆提灯の準備に入る日とされています。
仙台の七夕まつりをはじめ、様々な地方で、八月に七夕祭りが開催されております。
お盆と七夕の関係性を考えていくと、八月に七夕祭りがある地域は、お盆も八月のところが多いようですね。お盆と七夕祭りそれぞれの地域に根付く形で発展していったことが読み取れます。
この時期になるとお盆の準備はいつから始めたらいいですかといった質問を多くいただきます。七夕とお盆が一連の行事であると覚えておけば、もう忘れませんね!