施餓鬼法要について
この記事は2022/05/24に更新しています
来週はもう6月ですね。
6月から9月頃に、お寺では施餓鬼法要(せがきほうよう)が行われます。
菩提寺のある方はこの時期お寺から「お施餓鬼」のお知らせが届きますね。
施餓鬼法要(=お施餓鬼/おせがき・施餓鬼会/せがきえ・施食会/せじきえ)とは、地獄に落ちて苦しむ餓鬼(がき)へ施しをする行事です。
餓鬼は飢えと渇きに苦しんでいるため、食物や飲み物をお供えし少しでも楽になってもらおうと施しを行うものです。
そしてこのように施しを行う事は、私達自身の功徳(善い行い)を積むことにもなると言われます。
(ただし浄土真宗のお寺では、「即成仏」の教えから施餓鬼法要を行わない所が多い様です。)
施餓鬼法要の日はお寺によって異なりますが、一般的にはお盆(盂蘭盆会/うらぼんえ)の前後に行われる事が多いですね。
お布施の額は3千円~1万円位が多いようですが、これも地域やお寺によって異なります。
本来はご本堂で行われるものですが、まだコロナウイルスの流行が収まらないので、今年も施餓鬼法要を不参拝法要とするお寺が多いようです。
不参拝法要となった場合は、お寺にお布施をお持ちするか現金書留でお送りします。
最後に、お盆と施餓鬼法要の違いですが~
「お盆」は親御さんやご先祖様など縁ある方の霊を供養する行事なのに対して、「お施餓鬼」は縁のない方々の霊も供養する行事であるという点です。
どちらも亡くなられた方々を偲び供養する行事であり、仏教の教えの中でもとても重要なものとされています。