お墓にまつわる単位
お墓に関するパンフレットなどを見ていると、見慣れない単位が出てくることがあるかもしれません。特にお墓に使われる単位については、尺貫法が使われていたり、地方によって使う言葉が違ったりなど、頭を悩ませる部分もあります。
4/11はメートル法公布記念日ということで、今日はお墓で使われる単位について解説していきます。
まず、墓地の広さを表す単位として使用されるのは平米(㎡)が一般的ですが、関西・中国地方では「聖地」という言葉を使用しているところがあります。
「聖地」とは信仰または伝承によって神聖視される一定の地域をいい、崇拝・巡拝の対象とされるとともに,みだりに出入りすることのできない禁忌の場所のことを指します。
そのため、先祖が眠る場所も神聖な場所と捉え聖地と名付けたのかもしれません。
1聖地の広さは3尺×3尺。メートル法に換算すると1尺=約30㎝(正確には30.3cm)なので、90cm×90cm=0.81㎡となります。
数字で聞いてもピンときませんね。
分かりやすい例を挙げてみると、中京間の畳1枚が1.82m×0.91mですので、
1聖地は中京間半畳分の大きさになります。
イメージが湧いてきましたか?
ちなみに土地の広さを表す単位の「坪」という言葉も尺貫法による面積の単位で、1坪の大きさは中京間2枚分の大きさとなります。
ということは1坪=約3.3㎡=4聖地と考えることができます。
墓石でいうと棹石の幅を表す単位も8寸、9寸と尺貫法が用いられています。
1寸は約3cmですので、8寸と言われたら縦24cm×横24cmとなります。
墓石ではまだまだ尺貫法が一般的に使われているんですね。
他にも呉服業界や舞台制作、木材業界などでも尺貫法は現役のようです。
昔話に出てくる一寸法師は3㎝法師と覚えておくと役に立つかもしれません。
百聞は一見にしかずと申しますので、気になるところがあれば見学へ行き、確認していただくのが一番です。
お出かけするのに良い気候の間にぜひ見学へお越しください。