喪中のとき気をつけたい「年末・年始」のしきたり
11月22日は「小雪(しょうせつ)」
文字だけみても冬の到来が近いことを感じますね。
今年、家族や親族に不幸があった方は、年末・年始の過ごし方が気になる頃かと思います。
喪中のしきたりも、現在ではその多くが簡素化されているようですがしきたりの基本は心得ておいたほうがよいでしょう。
近親者を亡くしたとき、その死を悼み一定期間、喪に服すことを「忌服」または「服喪」といい喪中の間は、お祝い事を執り行ったり、お祝いの席への出席を避けるのが習わしです。
今回は喪中のとき気を付けたい年末・年始のしきたりです
■お歳暮
お歳暮は日頃お世話になっている方へのお礼ですから、本来喪中とは関係のないものです。
ただし贈り先が喪中の場合は無地の短冊に「御歳暮」と表書きします。また不幸があったばかりで四十九日忌前の場合は、松の内(1月7日以降)が明けてから「寒中御伺」として贈ります。
■年賀欠礼
年賀状を出さないというのも喪中のしきたりです。
11月末から遅くとも12月の上旬までに届くよう「喪中はがき」を出します。
■お正月
喪中期間に年を越す場合は、門松、しめ縄、鏡餅などの正月飾りはせず、初詣やや年始回りなども控えるようにします。
■神社への参拝(初詣)
初詣は控えるのが一般的です。お札やしめ縄、厄除けや合格祈願は初詣でなく、松の内が明けてから参拝します。(ただし、亡くなってから四十九日の忌明けまでは通常の参拝も控えます。)
今年はコロナ感染の影響で、家族親族や近い関係者だけでお葬式を執り行った人も多かったようです。本来ならお葬式に参列したり、お参りにうかがうべき相手なのに、喪中はがきを受取って初めて不幸を知るということも。年賀状をやり取りしているだけの間柄なら必要はありませんが、相手とのお付合いの状況に応じて、お供えの品物やお悔やみのお葉書など送るとていねいですね。