六曜、六輝は占い?
早いものでカレンダーも残りわずかになりました。
今年はコロナ禍で、春秋彼岸やお盆のお墓参りが出来なかった方もいらしたのではないでしょうか。
先日、お客様より「お墓参りは仏滅や友引を避けますか?」とのお問合せをいただきました。
カレンダーに書かれている[大安][仏滅][友引]という言葉は知っていても、「六輝(ろっき)」とか「六曜(ろくよう)」と言われると、何のことか分からないという人が多いようです。
六輝、六曜は、元々古来中国で時刻の吉凶占いであったと言われていますが、いつ頃出来たのかについては諸説がありはっきり判ってはいません。
日本には、鎌倉時代の末期から室町時代にかけて伝わったとされ、時刻や方位の吉凶判断に用いられ、六曜が一部の暦に記載されるようになったのは、幕末の頃からで、戦後大流行した時期もあったようです。
六曜には、仏滅や友引など、仏事に関係するような言葉が使われていますが、本来は仏教の教えとはまったく関係のないものです。
現在は、行政や公共機関で作成するカレンダーには使用されていません。
◇「六曜」
※意味の解釈、読み方がさまざまです。一般的なものを載せています。
[先勝](せんかち・せんしょう)
「先んずれば勝ち」急げば幸運が舞い込む。午前は吉、午後は凶。
[友引](ともびき)
古くは「何事も勝敗がつかない日」と考えられていましたが、今は「友を引くので葬儀はよくない」と言われます。
(本来は全く根拠がありませんが「友引」を定休にしている火葬場もありその場合は友引を避けますが、そうでなければ葬儀を行うこともあります)
[先負](せんまけ・せんぷ)
「先んずれば負け」。なるべく静かにしていた方が無難といわれる。午前は凶、午後は吉。
[仏滅](ぶつめつ)
何をするにも良くない日。葬儀や法事はOKと言われる。
[大安](たいあん)
何をするにも良い日。結婚式に最適とされる。
[赤口](しゃっこう・しゃっく)
大凶の日だが、正午前後は吉。
根拠が定かでないにもかかわらず、長く慣習として六曜が生活に影響を与えていたため、いまも結婚式などのお祝い事には「大安」を選び、「友引」には葬儀や法要などはしないという人が多いのが実情です。
しかし、最近はPCや携帯電話などで予定を管理する人が増え六曜を知らない人もいるようです。世の中の変化と共にこれまでのしきたりや慣習も少しずつ変わっていくのかもしれませんね。