施餓鬼法要(施食会)について
この記事は2022/06/13に更新しています
5月から9月頃に、お寺では施餓鬼法要(せがきほうよう)が行われます。
お寺からのお知らせが届き、お施餓鬼の意味やお布施の額などについてのお問い合せを多くいただきます。
施餓鬼法要とは、地獄に落ちて苦しむ餓鬼へ施しをする行事です。
餓鬼は地獄でいつも飢えと渇きに苦しんでいるため、食物や飲み物をお供えし少しでも楽になってもらおうと施しを行うものです。
そしてこのように施しを行う事は、私達自身の功徳(善い行い)を積むことにもなると言います。
また施餓鬼法要は特定の月日に行う行事ではないため地域やお寺によって異なりますが、5月から9月頃、一般的にはお盆(盂蘭盆会)の時期に行われる事が多いですね。
お布施の額は3千円~1万円位が多いようですが、これも地域やお寺によって異なりますので、菩提寺や他のお檀家さんにお聞きになる事をお勧めします。
新型コロナウイルスの感染予防の為に、施餓鬼法要を不参拝法要とするお寺も多いようです。
先日、「不参拝法要ならお寺に行かないのだから、お布施やお供物は必要ないでしょうか?」というご相談がありました。
不参拝法要とは、皆様はお寺に行かず自宅で手を合わせて祈り、お寺様にはご本堂で皆様の代わりに祈りご供養していただくことです。
その為、餓鬼への施しであるお供物やお布施は事前にお寺にお持ちしたり、お送りする事が一般的です。
勿論、こうした仏教行事は強制されるものではありません。
全てご自身やご先祖様の為に行うものなので、ご自分で考え決められて宜しいと思います。
まだまだコロナウイルスの流行の終焉は見通せず心配です。
・・・一日も早い流行の収束を願っております。
施餓鬼会と盂蘭盆会の違いについてはこちらをご覧ください。