お墓を建てるのに、良い時期、悪い時期はない
この記事は2022/03/07に更新しています
もしもドットネットへお問合せいただいたお客様から、『元気なうちにお墓を建てると家が絶える』とか『近所の方がお墓を建てたらすぐに亡くなった』というような話を友人から聞きましたが本当ですか? というご相談をいただきました。
生前にお墓の準備をすることを『寿陵(じゅりょう)』といい、長寿を願う風習からきたもので、むしろ縁起のよいこと、おめでたいこととされています。
先祖供養のためとか、自分の生きてきた証や記念碑、家族が困らないように、または相続税対策など現実的な利点もあり、元気なうちにお墓を求める人は少なくありません。
実際、生前にお墓を建てたため家が絶えてしまったり、悪いことが起きたりという話は聞いたことがありません。
また事前に準備しておくことで、万が一のときにも49日までに埋葬を済ませることができ、心の余裕を持つことができるというメリットもあります。
ただその一方で、亡くなってからお墓を建てるのは逆に良くないのかと言われればそうではありません。
亡くなった親のために、子供達が力を合わせてお墓を建てることは、親にとっては大変うれしい事ですし、子供にとっても、「孝行したい時に親はなし」という状況になっても、心の安らぎ、心のよりどころを得られるというのも事実です。
生前でも、亡くなった後でも、お墓を建てる時期にはまったく良い悪いはないということです。
親が子の行く末を想い、子が親を大切に慕う心が一番大切なのですから、お墓をいつ建てるかは個々の家庭の状況やお考えによって決めることで「こうしなければいけない」という決まりはございません。