わが家の「家紋」知っていますか?
お正月はいかがお過ごしでしたか?
久しぶりに親族が集まり、楽しい時間を過ごされた方も多かったのではないでしょうか。
昨年のネットニュースに、現代では、自分の家の家紋を知らない人が増え、一般社会から消えてしまう恐れがある...というような記事が出ていました。
現代では冠婚葬祭でもない限り自分の家の家紋を知る機会はなかなか無いようです。
家紋というと、水戸黄門の決め台詞「この紋所が...」が思い浮かびますが、実のところ、家紋についてよくわからない、知らないという方も多いのではないでしょうか。
◇家紋とは何でしょうか?
家紋とは、先祖から代々伝えられてきた家を表す紋章(もんしょう)です。
出身地や身分、家系、家業を表すさまざまな種類の家紋があり、代表的なものだけでも五千種類以上あるといわれています。
◇家紋はいつ頃出来たのでしょうか?
諸説あるようですが、奈良時代から平安時代に公家が使用していた調度品や器、牛車などに使用していたさまざまな文様が「家紋」のはじまりという説が一般的です。
鎌倉時代以降、武士の家紋は、敵、味方の区別をしやすくするための重要な役割として使用され、江戸時代には庶民でも家紋を一族の印として用いることができ、広まっていったようです。
現代では、家紋を見る機会が減り、冠婚葬祭やお墓参りで石碑や香炉や水鉢、花立てなどに刻んであるのを見るくらいになりました。
ちなみに、石碑も彫刻に一定の制限がある墓地以外は、自由に彫刻内容を決めることができます。
以前は、家名と家紋のみというお墓がほとんどでしたが、最近では故人の好きだった言葉やイラストを入れたりして、バリエ―ションも豊富になっています。
お墓参りや霊園見学の際には、お墓の「家紋」にも注目してみてくださいね。