喪中はがきのよくあるお悩み
10月になりますと「喪中」についてのお問合せが多くなります。
「喪中」の期間や控えなければならない事柄など、ご相談は様々です。
なかでも多いのが「喪中はがき」に関するご質問ですね。
「喪中はがきは、友人知人にも全て出す必要がありますか?」とか、「いつまでに出せばいいですか?」等のご相談です。
喪中の間は祝い事などを控えますので、新年の祝いの年賀状は出せません。
その為、年の暮れに「喪中はがき」を出して、年賀欠礼のお詫びと来年も宜しくお願いしますという挨拶をする習慣があります。
基本的には、例年年賀状を出している方々へは全て喪中はがきを出す事になります。
また先方が年賀状の印刷など準備を始める前に、喪中はがきは届いていなければならないので、11月末までには届くように出したいものです。(遅くても12月第一週までには届くようにします。)
昨今、葬儀の時には「家族葬」だからと友人や知人に知らせなかったのに、年の瀬になり年賀状を出す頃になって慌ててしまい、喪中はがきを出すべきか悩む方も多いようです。
「喪中なのにいつも通りに年賀状を出すと非常識と思われるし、とはいえ喪中はがきを出した事で先方が驚いてしまいその後の対応が大変になっても困るし...」といったお悩みです。
実際に、周りに知らせずに家族葬をされた方が年賀状の相手全員に喪中はがきを出したところ、特に親しい方々からお悔やみの言葉と共にお香典やお供物が届き、その礼状やお返しの品等の対応で大変だったと言う話もあります。
ではこうした問題はどうすればなくせるのでしょうか。
本来は葬儀の前に、親しい友人や知人へはご逝去された事をきちんとお知らせして、ただ「葬儀は近親者で執り行いますので、ご弔問やお供物はご辞退申し上げます。」との文言を記しておくことですね。
また葬儀後に同様の内容の「死亡通知」のおはがきを出してお知らせしておく方法もあります。
「故人の生前の意思により・・・ご辞退申し上げます。」といった文言もよく聞きますね。
そのようなお知らせを受け取っていれば、故人やご遺族と親しい方々もその後喪中はがきが届いても困惑する事はありません。
ゆっくりとお別れができる「家族葬」はとても素敵ですが、お世話になった方や親しい方々にはきちんとお知らせしたほうが宜しいですね。
☆もしもドットネットでは、喪中はがきのポイントや文例をご紹介しています。
『気持ちの伝わる喪中のあいさつ文例集』