意外と知らない?法事の準備の流れ
秋のお彼岸も終わり、もう9月も終わりですね。
日の暮れるのもだんだんと早くなり、夕暮れには秋の気配を感じる様にもなりました。
さて今回は、法事の準備についてお話ししたいと思います。
仏式の場合、葬儀が終わると、喪主(施主)は七七日忌法要の準備をしなければなりません。
また翌年には一周忌法要、翌々年には三回忌法要の準備があります。
【法事の準備の流れ~七七日忌法要の場合~】
①まず菩提寺のある方は、お寺様と打ち合わせをし日程や場所などを決めます。
菩提寺の無い方は、葬儀社や霊園や石材店などに連絡しお寺様を紹介して頂きます。
②同日に納骨を行う場合は、あらかじめ石材店などに納骨作業や戒名彫刻を依頼します。
③次に親戚などにお知らせします。
七七日忌法要は電話でも宜しいのですが、一周忌法要からは通知と案内状の送付をきちんと行わなければなりません。
案内状の中には出席の有無の返信はがきを同封します。塔婆供養の希望についても記しておくと良いでしょう(浄土真宗以外)。
④法事後の会食の手配をします。
料理店を予約したり、送迎バスや駐車場の事など移動手段も確認します。
⑤当日持参する物を確認します。
まずお遺骨(納骨の場合。埋葬許可証も重要)・遺影写真・白木位牌・本位牌(早めに仏壇店に依頼し用意しておく必要があります)など。
またお寺様にお渡しするお布施(御車代や御膳料も必要になる場合もあります)も忘れずに。
⑥御帰りの際にお渡しする引き物(お菓子など)を準備します。
一般的にお食事と引き物で、当日皆様から頂いたご仏前に対してのお返しを済ませた事になります(当日返し)。
以上のご準備とは別に、菩提寺のある方はお寺のご本尊への御供えとしてお花や果物・お菓子などを用意しますが、お寺様によって御供えの内容も異なりますので確認が必要ですね。
ご法事は施主様が執り行うものですが、準備が大変な場合もあるので、その時はご兄弟やご家族と協力して行われる事をお勧めします。
なお、ご法事の費用については一般的には施主様が負担する事が多いのですが、兄弟姉妹で協力して負担する事もございます。