古代のお墓「百舌鳥・古市古墳群」が世界文化遺産に!
毎日猛暑が続きますね。日中だけでなく、夜でも水分補給や温度調節に注意しないといけない様です。
もう昔の様にうちわを持って夕涼み~では、過ごせなくなりました...
さて2019年7月23日、「百舌鳥(もず)・古市古墳群」が世界文化遺産に登録されました。古墳...すなわち古代のお墓が、今 脚光を浴びていますね。
こうした古代のお墓は、5世紀~6世紀頃、全国で当時の豪族達によって造られたと言われます。
そして日本には、円墳や前方後円墳などの古代のお墓が(すでに崩されてしまったものも含め)約16万基!もあるそうです。
特に兵庫県や鳥取県や京都府などに多く、続いて千葉県や岡山県や広島県が多いと言われます。
実は私の知人の住む埼玉県にも古墳が約3100基もあり、なかでも行田市にある「さきたま古墳公園」はとても整備されていて、誰でも古代の日本に触れ親しむ事ができます。
実際に前方後円墳に登る事も出来ますし、稲荷山古墳より発掘され話題になった国宝「金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)」も「さきたま史蹟の博物館」に展示されていて、見学する事ができます。
多くの古墳が崩されその土を取られてしまった中で、稲荷山古墳は少し崩されるも、土もとられず田畑にもされず、奇跡的に盗掘もされずに残ったと言います。
そのおかげで世紀の大発見といわれる国宝「金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)」が発掘されました。
思えば、今回世界文化遺産に登録された「百舌鳥(もず)・古市古墳群」も、多くの人が住む都市の真ん中で現代までその姿を留めてきたのは奇跡のようです。
長い歴史の中では何度も大きな戦乱もありましたし、また現代の経済優先の社会では開発の名のもとにその姿を変えさせられる事もあったと思います。
今回の世界文化遺産登録のニュースで知りましたが、実際に戦後そうした危機もあったと言います。
そしてその時、大阪・堺の地元の方々が懸命に守って下さったという事です。
そうした方々の努力があってこそ、私達は今もその姿を見る事ができ、今回のような世界文化遺産登録という喜びにも出会う事ができました。
全国で、今も伝承され守られている多くの古墳は、色々な理由もあるかと思いますが、
やはり一番は(たとえ埋葬されている人が不明でも)故人が眠るお墓というものへの祈りの気持ち・供養の思いが私達日本人に残っているからだと思うのです。
今回の登録の喜びの中で、しみじみとそう感じました。
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