ご存知ですか?身近なお盆行事
新緑の季節が過ぎると、やがてお盆の季節を迎えます。
お盆は、先祖の霊が帰り、家族と過ごすという日本古来の行事です。
お盆の期間は地域によって七月、八月と分かれ、各地の風習、宗派による違いなどが加わりながら広く一般的に行われています。
お盆行事の歴史は古く、「日本書紀」によると推古14年(606年)に初めて行事が行われたと記述があります。平安時代の「枕草子」「蜻蛉日記」にもお盆のことが書かれているようです。
そんな歴史の古いお盆ですが、同じお盆のなかでも四十九日忌が済んだ後、初めて迎える
お盆のことを「新盆」「初盆」といいます。
まだ四十九日忌を迎えていない場合は、翌年が新盆となります。
「新盆」は通常のお盆の準備のほかに、清浄無垢な白で故人を迎える意味から「白張り提灯(白紋天)」を飾ります。この白紋天を飾るのは一回(一年)限りです。
「新盆」を迎える方は、通常のお盆より早目に盆棚の飾りなど準備しましょう。
今回は、意外と由来は知らない?身近なお盆行事をご紹介します。
●五山の送り火
大文字焼きが有名ですが、「大」の他に「妙」「法」「船」「左大文字」「鳥居」の形にそれぞれ火がともされ、お盆の『送り火』とする京都のお盆行事です。
●灯籠流し・精霊流し
地域によって、故人は山や川から帰ってくると考えられているところもあります。そんな地域での『送り火』が灯籠流しや精霊流しです。
灯をつけた舟形の灯籠やお供え物を川に流すことで、故人をあの世へお帰しするお盆行事です。
●盆踊り
本来は各家やお墓をめぐって新盆の家を中心に踊っていたのですが、しだいに場所を固定して踊るようになったのが盆踊りだそうです。
阿波踊りや郡上踊りなどもお盆行事のひとつです。
身近な夏の風物詩も、じつはお盆行事なんですね。
「お盆」は先祖を想い、家族のつながりを振り返る大切な行事です。早めに準備して、ご先祖様をお迎えしたいですね。
今のうちに知っておきたい!
お盆の基礎知識≪その1≫
お盆の基礎知識≪その2≫
お盆の基礎知識≪その3≫