ところで今月いただいたご相談に、
「正月三が日に家族全員で初詣に行った帰りに、お墓参りをしてはいけないのでしょうか？」というものがありました。
少し驚いたのですが、答えははっきりしていますね。
「いけないどころか、とても素晴らしい事です」と、お答えしました。
古くから「お墓」は、家屋以上に家族や一族を永く守ってくれる大切なものと言われてきました。
その為、新年の始まり、お正月には家族親族全員でお墓参りをしてご先祖に報告し、新たな誓いをたてたりしたのですね。松や南天などが入ったお正月用の仏花も売られています。
勿論、地域によっては様々な慣習がありますが、一般的にはとても素敵なお正月の過ごし方であり、ご先祖様も喜ばれると思うのです。

最近、ふと思うのですが・・・
年忌法要やお盆やお彼岸をはじめ、普段のお墓参りさえも、何かお墓に関係することは全て不祝儀であり哀しい事、と思っている方が意外といらっしゃるように思います。
ご葬儀やご納骨などは勿論そういった面もありますが、新しくお墓を建てた際には建碑の「お祝い」を行いますし、普段のお墓参りやお盆・お彼岸などは、故人やご先祖とお話しの出来る嬉しい機会でもあるのです。

ということで、お正月にはぜひ皆様でお墓参りに行ってほしいですし、
また「お墓」は決して不祝儀だけではなく、哀しい場所でもない事を知って欲しいと思います。