【知っておきたい基礎知識】納骨棺(カロート)について
今回は、お墓の大切な部分である納骨棺(カロート)についてです。
お墓参りなどで、石碑を見ることはありますが、大切な遺骨を納める納骨棺を見る機会は
ほとんどありませんね。
お墓は一般的に、墓石のほか、外柵(がいさく)、カロート(納骨棺)、香炉、花立て、
墓誌などの付属品で構成されています。
その中でも、カロート(納骨棺)は墓石の下にあるので目立ちませんが、遺骨を納める
お墓の大切な部分です。
≪納骨棺の種類≫
墓地によっては、あらかじめカロートが設置されている場合や、指定されたタイプのカロート以外使えない場合もあり、地域などによってもカロートのタイプは大きく違うようです。
カロートには、大きく分けて地下に埋め込むタイプ(地下納骨棺)と地上に出たタイプ(出カロート)があります。
どちらにするかはお墓の敷地の広さや形態によって異なり、敷地が狭いお墓では、出カロートが多く用いられています。
≪納骨棺に水が入る?≫
もしもドットネットでも、「納骨棺の中に水が入っているようなのですがどうすればいいでしょうか?」というお問合せをいただくことがあります。
確かに、お墓を建てて年月が経つと、石が水を吸ったり結露でカロート内に水分が発生したり、目地が劣化して隙間から水が浸入する場合があります。
また、昔の地下納骨棺は水が溜まりやすかったようですが、最近は盛り土をして水が溜まりにくくしたり、
カロートの底全体をコンクリートで覆わずに一部を抜いて、もし水が溜まった場合も地下に水が抜けるような構造にしているお墓が多くなってきています。
また、現在ではカロートの上の石(拝石・はいせき)とカロートの接合部分の目地をコンクリートではなくパッキン(シリコン)で埋めているため、接合部からの水の浸入はほとんどなくなってきています。
墓地を探す際には、区画・石碑だけでなく、納骨棺についてもしっかり確認したいですね。