~晩秋を迎え、しみじみ想うこと~
早いものでもう11月も終わり、そろそろ師走を迎えますね。それにしても、あっという間の一年でした(泣笑)。
街も田畑も山も、すっかり晩秋の景色になり...。
今年もこの季節を迎えると、少し立ち止まり静かに物事を考えることが出来そうな気がします。
とても好きな季節なのですが、すぐソコまできているあの厳しい「冬」を思うと、どこか寂しい気持ちにもなります。
木々はもうすっかり色づき葉を落としはじめていますし、夏には沢山見かけた虫達も今は姿を消しています。虫達は枯れ木や落ち葉や土の下で、長い冬を過ごそうとしているのでしょうか。
...思えば、私たちが亡くした人を思い、祈り、弔いたいと切に思う時、季節はやはり、春や夏よりも「晩秋」ではないかと思います。
寒さで身動きできない程の真冬では難しいですし、といって春や夏のあの明るさを引きずったままも少し違うかなとも感じます。
やはり「晩秋」、この季節が一番似合っている気がします。
先日お墓参りの帰りにふと見上げた西の空に、赤い夕焼けがありました...。
晩秋のこの季節は日の暮れるのがとても早くて驚いたのですが。
同時に昔祖父から聞いた夕焼けの向こうにあるという「西方浄土の世界」の事を、何十年ぶりに思い出しました。そして祖父の声も・・・聞こえた気がしました。
...晩秋のこの季節は、日々忙しそうに暮らしている私達を、一瞬立ち止まらせ、しみじみと考えさせてくれます。
そしてこの季節だからこそ、素直に故人へ思いを語ることも出来るような気がします。
「晩秋」のお墓参りも...いいものです。