位牌ってなあに?
今回は、仏壇に祀られている位牌について少しご説明させていただきますね。
位牌のもとは中国の儒教で、先祖供養の祭祀(さいし)を行うために故人の姓名や官位を記した「位版(いはん)」や「神主(しんしゅ)」が起源ともいわれています。
中国より鎌倉時代に儒教の影響を強く受けた禅宗と共に伝わり、その後江戸時代になると他の宗派でも使用され、今ではほとんどの宗派で使われていますが、浄土真宗など一部の宗派では使われていません。
位牌には白木の位牌と本位牌の二種類があります。
仏式の葬儀のさいに喪主が抱えている白木の位牌は「野位牌(のいはい)」、「板位牌(いたいはい)」と言われ、葬儀社が用意してくれます。
白木の位牌は、四十九日忌や納骨の時までの間使う仮のもので、それ以降は本位牌(塗位牌)にかえて仏壇に安置します。
位牌の表には亡くなった方の戒名、裏には没年月日、俗名(生前の名前)、没年齢を書き入れます。
彫りなどの加工には二週間ほどかかることが多いので、早目に手配しましょう。
位牌の材質や大きさ、形にはさまざまなものがありますが、宗派による決まりはないので仏壇とのバランスを考えて選ぶといいでしょう。
浄土真宗の場合は、原則として位牌を用いないため、本位牌のかわりに、過去帳に故人の法名を書き入れます。
さて、明日9月23日は秋分の日。二十四節気ではこの日から秋になります。
「秋分の日」は先祖を敬い、故人をしのぶ日です。仏壇に手を合わせて、先祖と自分との
つながりに思いを馳せれば、気持ちも改まりますね。
仏壇・位牌についてのよくある質問Q&Aもご覧ください。
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