霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

「のし」「のし紙」の意味と使い方

2018年08月11日

この記事は2022/03/07に更新しています

仏事のご相談でも「のし紙」という言葉をよく聞きますが、本来の意味や正しい使い方はご存じですか?
今回は、「のし」についてお話します。

◎「のし」とは?
本来、「のし」とは「熨斗鮑(のしあわび)」の略です。古来より長寿の象徴として贈り物にアワビを添える風習があり、それが簡略化して紙の飾りを使うようになりました。
現代では紅白の紙で黄色い短冊を折り込んだ「折りのし」や、掛け紙に直接印刷した「印刷のし」が使われることがほとんどです。

◎「のし紙」とは?
正式には、贈り物には白い「奉書紙」(和紙)に表書きと贈り主の名前を書き、用途に応じた「水引」を結びます。「のし」は右上につけます。
一枚の紙に表書きや水引が印刷されたものを「掛け紙」といい、さらにのしが印刷された掛け紙を「のし紙」といいます。

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◎いつ使う?
「のし」は慶事の贈り物で使います。
なお、本来はのし=アワビなので、生もの(魚介類や肉など)を贈る場合ものしは付けませんが、現代ではあまり気にされていないようです。
仏事や御見舞の場合は、のしは使いませんので水引だけの「掛け紙」を使います。
また、自分や先方が喪中の際に贈るお中元やお歳暮には、のしや水引は使わず、無地の奉書紙を掛けるのがよいでしょう。

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◎「内のし」「外のし」って?
「内のし」とは、贈る品物に直接のしをかけて上から包装紙で包むことをいいます。
「外のし」とは、包装紙の上からのしをかけることです。
お渡しする時に表書きが見えない「内のし」は、控えめにお渡ししたい内祝いや返礼の品を贈る際に使います。また、贈答品を郵送でお渡しする場合、のしが汚れないよう内のしにすることが多いです。
「外のし」は表書きや送り主の名前がすぐ分かるため、御年賀や結婚祝い・出産祝いや、直接手渡しする贈り物に用います。
ちなみに、仏事では基本的に内側に掛け紙をかけますが、葬儀の返礼品の当日返しや、直接お渡しするお供えは包装紙の上から掛け紙をかけます。

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もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

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