夏の日のお墓と蝉の声...
この記事は2022/07/06に更新しています
毎日本当に暑い日が続きますね。
そして8月お盆の方は、色々とご準備もありお忙しい事と思います。
お墓のお掃除なども大変ですが、本当に熱中症には気を付けて下さい。
それにしてもお寺や霊園には木々が多い事もあり、この時期は蝉の鳴き声で一杯ですね。
街の中では少なくなった夏の蝉も、お寺に行くと今でも元気に鳴いています。
子供達の虫取りでも、大きな声で鳴く蝉は目立つので人気がありますね。
中でもミンミンゼミは、少し緑色した大きな体に透明の羽が美しく、鳴き声もミーンミンミンミーン・・・と特徴があり人気があるようです。
他にニイニイゼミやツクツクボウシなども鳴き声に特徴があり、すぐにわかりますね。
中でも一番好きなのは、夏の終わりの夕暮れに鳴き出す「ヒグラシ」です。
カナカナカナ・・・と、どこか寂しげなそれでいて透明感のあるきれいな鳴き声に心惹かれます。
確か昨年の8月も終わりの頃だったと思いますが、お墓参りの帰り道に一斉にヒグラシが鳴き出しました。
それは夏のムッとした空気も押しやるような勢いで、まるでシャワーのように降り注ぎ、一瞬暑さを忘れさせてくれました。
思えばあの蝉たちは、ご先祖や家族の眠るお墓の地面の下で何年も過ごし(木の根の汁だけを吸って大きくなり)、夏になると地上に出て孵化し、木々を飛び交い大きな声で鳴いているのです。
子孫を残すため、まるで一年に一度咲く花の様にわずかな時間を精一杯生きる蝉の声を聴くたびに心から敬意を感じます。
今年もお墓参りの際に、蝉たちが大きな声で迎えてくれました。
そして空から降り注ぐ蝉の声を聴きながら、その声が父であったり祖父であったり、顔も知らないご先祖の声にも思えてきて、ふと足を止めていました。
家族やご先祖が安らかに眠るお墓には、蝉の声が本当に似合っていると思えますし、その声を聴くとなぜか安心できるのです。
(最後に、蝉と言えばあのアブラゼミも忘れてはいけませんね。色も地味だし鳴き声も少し耳障りな時もありますが。でも、いつでも一番身近にいてくれて・・・。
そして自然が少なくなった都会でも毎年元気に姿をみせてくれる事に、感謝しないといけないと思うのです。)
夏のお墓参りでは要チェック!