墓石を建てる意味って?墓石にこめられた供養の気持ち
すっかり春になりました。(それにしても、今年は桜が早かったですね~)
さて、いよいよ霊園見学に最適な季節になりました。霊園にもそれぞれ春の顔があり、様々な風景が楽しめます。
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ところで最近、「お墓は、墓石を建てなければいけませんか?」「墓石にはなにか意味があるのでしょうか?」といったご相談がありました。
日本では、古代から「大きな岩や石には神が依りつき鎮座する」という考えがあります。そうして祀られ敬われている場所(聖地)は磐座(いわくら)と呼ばれ、日本各地に多数存在しています。最近ではパワースポットとも言われていますね。
その中には特定の神社や寺院とは関係の無い、古代日本の自然そのままの、素朴な山の神様・海の神様として永く守られている所も多いです。
人も動物も草木も命には限りがあります。だからこそ、長い間その姿を変えずに在り続ける大きな岩や石に対して、永遠につながる尊い何かを感じたのでしょうか。驚きや怖れ、そして尊敬の思いを抱いたのかも知れません。
世界中で、有史以前からそうした巨石崇拝が残っていますし・・・昔から大きな岩や石は特別なものだったのではないでしょうか。
・・・そんな事を考えていると、ふとその時代のご先祖のことを思ってしまいます。
ご先祖が大切な家族の眠る場所として、永遠に変わらぬ「住まい」を残したいと考え、地中深くから硬い岩を掘りおこし「終の住処」を造ってきたのだとすれば、その思いに共感し感謝の気持ちが溢れます。
実は日本では長い間、家族や大切な人を丁寧にお墓に埋葬できる人は、限られた僅かな人達しかいませんでした。長い年月をかけてやっと、多くの人が大切な家族をきちんとお墓に埋葬し供養出来るようになったと聞きます。
さらに現代になり、誰もが自由にお墓を建てられ、先祖供養も出来る様になったのですが・・・しかし昨今は、安易にお墓はいらないとか散骨とかのお話を聞く事が多くなりました。
勿論ご事情も様々ありますし、時代と共に社会や暮らしや価値観も変わっているので、仕方のない事とも思います、ただ子供達や子孫の事を思うと、将来何かあった時に「こころ」を癒してくれる、精神的な支えになってくれる「お墓」や「ご先祖」という存在が、消えてしまい無くなってしまうとしたら・・・そう考えるととても心配になるのです。
私見ですが、お墓は今を生きる私達もまた未来の子供達をも、救い守ってくれるものだと思うからです。
時代と共に変わっていく事はいいけれど、変わってはいけないものもあると思うのです。
私自身、いま一度「お墓」や「供養」「ご先祖」について考えてみたいと、しみじみ思うこの頃です。