お墓参りのお花といえば...菊のアレコレ
もうすぐ春のお彼岸ですね。いつものお墓参りより、お花も少し豪華にしましょうか。
でも、お墓参りに用意するお花は今でも菊花が多いですね。どうして菊花がお墓参りや仏事の花として、使われるようになったのでしょうか?
菊には和菊と洋菊がありますが、和菊は昔から薬草としてもまた鑑賞用としても大切にされていました。
(それでも万葉の時代は、菊花より「梅」や「萩」「橘」の花が大切にされていたようですが・・・。)
菊花が高貴な花になったのは、鎌倉時代に天皇家が家紋の一つにされてからと言われています。それで花言葉も、「高貴」や「高潔」また「愛情」や「誠実」など素敵な言葉が多いのでしょうか。
ただ今のように誰からも愛される花になったのは、江戸時代に菊花の一大ブームがあってからの様です。
江戸時代には様々な品種も改良されて、菊花の品評会も行われていたという事です。それは現代まで続き、全国で菊花の大会が開催されています。
大会では丹精込めて育てた自慢の菊・・・一本仕立てや三本仕立てといった大輪から、可愛らしい小輪まで様々な菊花が展示されています。
それほど皆から愛され育てられた大切な菊花は、大切なお墓参りの供花として最適と思ったからかもしれませんね。
また菊は庭の片隅や畑の脇に植えても丈夫で毎年花を咲かせてくれるので、お墓参りの際に持っていくのに便利だったのかもしれません。
~「菊作り、咲き誇る日は陰の人」~ 昔から言われる言葉ですが・・・
ふと、咲き誇り輝いている花は子供達で、陰の人は両親ではないかと思うのです。
そしてその両親の後ろにも祖父母がいて・・・さらに後ろには曾祖父母が・・・。
さらにそれは続いて行き、私達は昔からそれを「ご先祖」と呼び感謝し、供養を続けてきました。
「若い命の輝く花」の陰には、そうした両親やご先祖の思いがあると思われるのです。
もうすぐ春のお彼岸です。いつもより少し豪華なお花とお供物を用意して、皆でお墓参りをして、ご先祖様を思いご供養しましょう。
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