花立て・線香立てだけじゃない。お墓の付属品いろいろ
この記事は2022/02/14に更新しています
春のお彼岸が近づいてきましたね。お墓参りに行く予定の方も多いのではないでしょうか。
お墓参りで使うものといえば、お花や線香を供える際に使う花立てや線香立て。そのほかに、お墓にはどんな付属品があるのかちょっと気になりませんか?
≪花立て≫
お墓参りには欠かせない生花を立てるための花立ては、一般的に水鉢の両脇に配置します。
花立は大きく3種類に分けられます。
・落とし込み式:墓石にある穴に筒状の花立をすっぽりと入れる
・ねじ込み式(ネジ式):花立用の台座と墓石をネジで固定する
・接着式:接着剤を使って墓石と陶器製の花立を接着する
最近は掃除のしやすさなどから、取り外せるタイプが人気のようです。雨水が入らないように蓋ができるタイプなどもあります。
≪水鉢≫
水鉢はお墓の正面に設置します。
花立てと一体型のものや、墓石と一体型になったものがあり、正面に家紋を刻むこともあります。
≪香炉≫
線香を供えるための香炉(こうろ)は墓石の手前に設置されています。
線香を横に寝かせてお供えする「くりぬきタイプ」、線香を立ててお供えする「立置タイプ」があります。
上部にお供えがのせられる経机型のほかに、屋根型、角型など、扉付きなど、さまざまなデザインのものがあります。
≪香炉皿・香立て≫
香炉皿は線香を横に寝かせてお供えするもの、香立ては線香を立ててお供えするものです。関東では香炉皿を、関西では香立てを使うことが多いようです。
どちらも最近はステンレス製が主流で、香炉皿は熱で香炉を痛めないよう屋根付のものもあります。
≪塔婆立て≫
浄土真宗以外の宗派では、供養のために塔婆を立てるしきたりがあります。
お墓には、基本的に墓石の背面か外柵に組み込まれた形で塔婆立てを設置します。
材質は、石製やステンレス製のものがあり、サイズは1本立て、複数本立てなどがあります。
※塔婆はお墓の後ろに立てる経文や戒名が書かれた細長い板のことで「卒塔婆(そとうば)」「塔婆(とうば)」といいます。
お塔婆に関するコラムはこちら→塔婆供養ってなんですか?|もしもドットネット (mosimo.net)
≪墓誌≫
宗派や地域により、法名版、法名碑、霊標(れいひょう)、戒名板などと呼ばれ、故人の戒名や俗名、没年月日、享年など刻みます。墓石の横に建てることが多く、長方形の板状のものが多くみられます。
その他には、ローソク立てや防風灯、灯篭、物置台、供物台、名刺受け、植木、化粧砂利などがありますが、お墓全体のバランスを考えてそろえていくことが大切です。
また、花立てや香炉皿・香立てなどは、石材店に依頼すれば修理や交換もできます。お彼岸にはお墓の付属品もきれいにして、ご先祖様をお迎えしたいですね。