樹木葬のイメージと現実!?
最近よくお問合せをいただくのが、樹木葬や自然葬といったタイプのお墓です。
「自然に還(かえ)れる」「費用がかからない」といったイメージがあるから、樹木葬がいい・・・とおっしゃる方も多いですが、実際はどうなのでしょう?
●樹木葬とは・・・
そもそも樹木葬とは、墓石のかわりに樹木を墓標とする葬送方法のこと。
「墓地・埋葬等に関する法律」に基づき、墓地としての許可を得た区域を設けている墓地のことを総称して「樹木葬墓地」と呼びます。
霊園や寺院など、既にある墓域の一角を「樹木葬」の専用地としている場合が最も多いようです。
また、あえて造成を行わず、自然の里山一帯を墓地として使用している墓地も存在します。
●自然に還れる?
霊園ごとに埋葬の方法に違いがあり、晒しの骨袋に納めて埋葬する方法や骨壺のまま埋葬する方法、土中にそのまま埋葬する方法、底は土のまま石で納骨棺をつくって埋葬する方法など、さまざまです。
ちなみに、一般のお墓も納骨棺の底が土になっているものがあり、骨壺がいっぱいになったら土に還すことが多いです。
●木の下に眠れる?
桜などの樹木をシンボルツリーとして周囲の墓域に埋葬するところもあれば、庭園のように整備された芝生に埋葬するところなど、いろいろなタイプがあります。
自分専用の樹木を植えたい、という方もいらっしゃいますが、そういった形の樹木葬はあまり一般的ではないようです・・・
●お墓参りは?
樹木葬の場合、他の人と一緒に埋葬される合祀タイプも多く、共同の献花台の前でお参りするのが一般的です。
個別埋葬の場合も区画がはっきりと分かれている訳ではないので、どこに埋葬されているかわからなくなってしまう・・・という声も。
●費用が安い?
永代供養がセットになった樹木葬の場合、年間管理費はかからないところも多いです。
永代使用料は、10万円台から100万円以上のところまで幅広く、納骨できる数もそれぞれに決められています。
ご家族で樹木葬を申し込んだら、墓石を建てたほうが安かった・・・なんてことも。
「樹木葬=安い」ではないので、十分にリサーチする必要がありますね。
樹木葬を検討されている方は、ご自身の希望に合った方法かどうか?しっかり調べることが大切です。