夏の花といえば・・・
夏の花といえば、ヒマワリにカンナ、サルスベリにタチアオイ、それから蓮にミズバショウなどでしょうか。
中でも、「蓮の花」はお盆とも重なって夏の印象が強くあります。
子供の頃に夏の日の朝早く、近くの池に仲間と集まり蓮の花が開く瞬間を見に行った事を思いだします(花が開くその時に「ポン」と音がすると言われ、本当なのか確かめたくて)。
日本では仏教が伝わった頃から蓮の花は、仏様の台座や仏花をはじめ大切にされてきました。
元々インドや東南アジア辺りが原産ということですが、特にインドでは「国花」としても大切にされ、ヒンズー教でも聖なる花として扱われているそうです。
仏教は古代インドに生まれた教えですから、蓮の花や葉が今でも日本の仏教の様々な場面で重要なモチーフとなっているのも納得できます。
極楽浄土にはいつも綺麗な蓮の花が咲いていると言われますし。
蓮は水の中で育ちますが、大切なのは地下茎のある泥の深さ?だと聞いたことがあります。
水底の泥が浅いと、葉や茎は伸びず花も小さくなってしまうとか。
浅い泥ではきれいな花は咲かないそうです。
深い深い泥の中で必死に生きて育った蓮だけが、あの素晴らしい花を咲かせるというのです。
そうした事も仏教の教えとどこか重なるのかも知れませんね。
「睡蓮」と違い、花や葉が水面から立ち上がっている姿も、凛としていて気持ちのよいものです。