霊園・仏事の知っ得コラム

もしもスタッフ連載

お墓やお仏壇の継承のお悩みが増えています

2016年03月12日
まだ寒い日もありますが、春の気配が感じられるようになりましたね。  

全国から仏事(ぶつじ)に関してのご相談をいただきます。  
親が亡くなったときに、お墓やお仏壇を承継しますが、現代では少子化や単身化が進み子供は娘さんだけという家庭も増えています。  
そこで、今回はお墓や仏壇の承継についての疑問や不安にお答えします。    


◆嫁ぎ先の姓を名乗っていますが、実家のお墓を承継することができますか?  

実家のお墓の永代使用権者の許可が得られればたとえ姓が変わっていても実家のお墓を承継することはできます。
ただし檀家として寺院墓地を使用している場合、違う宗派の人はその寺院の宗派に改宗し檀家としてのお付き合いの義務も引き継ぐことになりますので、墓地の使用規定を確認しておくことが大切です。  


◆「実家の位牌をどうすればいいか悩んでいます。夫と宗派が違う位牌を仏壇に一緒に祀ってもよいのでしょうか?」  

かつては、仏壇やお墓はその家の先祖を祀るもので、他家の先祖を一緒に祀ることができないとされていましたが、現代では、家族や親族から了解をいただければ仏壇に異なる宗派の位牌を一緒に祀っても問題はありません。  
ただし、ご本尊は、宗派によって違うので両家どちらかひとつに合わせます。  


◆「田舎の仏壇を引き継ぐにあたり、仏壇の移動はどのようにしたらいいでしょう?」  

仏壇は、たとえばピアノのように専門業者に運んでもらわなくてはいけないということはありません。  
丁寧に梱包してもらえれば、引越し業者に依頼して大丈夫です。  
できれば大切なご本尊と位牌は、風呂敷や袱紗(ふくさ)などやわらかい布に包み自分で運ぶとよいでしょう。  

もしもドットネット コラムスタッフPROFILE

正しいお墓の知識をもって適切なアドバイスを行なうスキルを証明する「お墓ディレクター」資格を保持。
数多くの霊園に実際に足を運び、霊園だけでなく周辺環境の様子など多角的なアドバイスを心がけながら電話やメールでのご相談にお答えしています。

コラムスタッフ