姓の違う家族・親戚も一緒のお墓に入ることはできますか?
この記事は2021/10/28に更新しています
「子供は結婚して姓が変わった娘だけ。お墓は建てられますか?」
「苗字が違ったら、一緒のお墓には入れないですよね?」
「長男である兄は子供がいないため、お墓の継承を渋っています。
結婚して苗字が変わった私(長女)が継ぐなんておかしいですよね?」
そういったご相談を多くいただきます。
かつては、お墓は長男が継承するのが一般的でしたが、これは決まりではありません。
女性でも、次男以降の男性でも、お墓を継ぐことが出来ます。
実際どの範囲まで一緒に入れるのかというと、これは霊園によって異なります。
霊園の使用規則内で、納骨できるのは「お墓の名義人(使用者)から見て何親等以内」と範囲を指定しています。
公園墓地などは「6親等内の血族または3親等内の姻族」としているところも多く、かなり広い範囲の親戚まで一緒に入ることができます。
ただし寺院墓地の場合には、事前にご住職に相談が必要です。
また、姓の違う家族や親戚も1つのお墓に入ることも可能です。
姓の異なる親族を1つのお墓に一緒に埋葬する墓地のことを「両家墓」と言います。
後継者の問題などで、実家のお墓を一つにして守っていく、というのも一つの方法です。
両家墓にする場合には、公営墓地、公園墓地、寺院墓地でそれぞれ確認すべき事柄が異なりますので、まずは使用規約を確認し、わからない場合は管理事務所などに確認を取りましょう。
特に寺院墓地の場合は、宗派が違うなどの問題が出てくる場合がありますので、両家の宗旨・宗派を確認しましょう。
石碑や花立などの付属品に両家の名前や家紋を入れたり、家名を彫刻せず、家族の好きな言葉(「ありがとう」「和」「絆」など)を彫刻するケースも多く見られます。
すでに家名入りの墓石が建っている場合にも、石碑を交換したり、彫刻部分を削り直して新しい彫刻を入れることも出来ます。
お墓の継承に関しては、まずはご家族・ご親族の意向と固めることが大事かと思います。
その上で使用規約を確認し、できることできないことを確認するとよいでしょう。