冠婚葬祭の贈り物にかかせない「表書き」の知識
結婚式やお葬式だけではなく、お中元・お歳暮、病気や災害のお見舞いなど、日常生活で品物やお金を贈る機会は少なくありませんね。
そんな時に使う掛け紙や袋の種類、熨斗(のし)や水引が難しい!という声をよく聞きます。
中でも『表書き』は贈り物の目的や主旨を伝える大切なものですので、昔からの慣習や地域の風習、宗教による違いなども考慮して失礼の無いようにしたいものです。
とはいえ、なかなかしっかりと学ぶ機会が少ないものですね。
◆お葬式の表書き
【 仏教の場合 】
「御霊前」・・・浄土真宗以外で使います
「御仏前」・・・浄土真宗の場合に使います
「お香奠」・・・奠は神仏に香を供え奉るという事で目上の方に差し上げる場合
「お香典」・・・故人に手向けるお香代という意味
「御香華料・御香料」・・・香や花を手向けるという意味
「御悔」・・・通夜・葬儀の前に遺族を見舞う時
「御供花料」・・・供花・盛籠などの品物に
【 神道の場合 】
「御玉串料」・・・神式では焼香ではなく玉串奉奠をするため
「御榊料」・・・榊は神木として神にお供えすることから
「御霊前」・・・ただし蓮の花の模様がある「御霊前」は仏教用なのでNG
【 キリスト教の場合 】
「御花料」・・・献花料という事でカトリック・プロテスタントどちらもOK
「御ミサ料」・・・カトリックの場合
「弔慰料」・・・プロテスタントの場合
【 無宗教葬・友人葬・偲ぶ会の場合 】
「お花料」・・・焼香ではなく献花が多いため