仙台にお墓をお持ちの方から、

「今回の地震と津波の被害を受けて寺院墓地のお墓が流されてしまった。納骨棺と遺骨だけは無事だったので、これを機に別の霊園に移転しようかと考えている。

今は、自分も東京に住んでいるし、兄弟もほとんど関東に住んでいるので、関東の霊園に移したいが・・・」

とのご相談をいただきました。

ただ、おひとり仙台に残っている親戚がいて反対されている、またお寺のご住職も良い顔をしないとのこと。

ご相談者様は、

「一度被災した場所にまたお墓を建てて、再び被害に遭うようなことがあったらご先祖様に申し訳ない。お寺様はお寺や墓地を移動する気は全く無いようなので安全なところに移したい。」

と悩んでいらっしゃいました。

お墓の引越しを考えるとき、手続きやお金のことは皆さんしっかりと調べて用意することが多いのですが、意外に親戚への同意の取り付けを忘れてしまうことがあります。

お墓は名義人だけではなく、他の親戚も大切に思ってお参りしているもの。

「なぜ移転したいのか」事情を前もってしっかりと説明して、「移転先での供養をしっかり行いたい」という気持ちを理解してもらうよう、充分な話し合いが必要です。

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