お墓の基本知識

永代供養墓とは

永代供養墓とは

永代供養墓とは、寺院や霊園が、故人の家族や親族に代わって、またお墓をお守りする方がいない場合にはその方に代わって、永代または一定の期間を供養、管理をするお墓のシステムです。ご活用される方はさまざまですが、次のような理由が主なものです。

骨壺
将来の祭祀についての不安
  • 子供がいない、嫁がれたお嬢様のみ、子供は転勤族で住まいが定まらない。
  • 経済的な心配
  • お墓より安いと考えているから、子供達に負担をかけたくない。
  • 自分たちのお墓に入れられない
  • 預かった遺骨がある、実家の先祖の遺骨について対応が必要
  • 単身者
  • 現在年配で独身、将来結婚の予定もない

永代供養墓のタイプ

永代供養墓には外観で分けた種類(タイプ)とお骨の安置方法で分けたものが考えられます。

外観で分けたもの


屋外施設型
屋外施設型
  • 納骨堂型
    (屋外に大きめな石材で出来たお骨を納める施設)
  • 納骨塔型
    (石材で出来た大きめのモニュメントで主に地下にお骨安置)
  • 墳陵型
    (前方後円型等にした大き目の合葬墓です)
屋内施設型
屋内施設型
  • 霊廟型
    (建物の中にあり上段に仏壇、下段に骨壺の安置スペース)
  • 室内ロッカー型
    (建築物の中に供養もでき、お骨を安置されている)
    一般にロッカー式とマンション形式とか言われる
一般墓石型
一般墓石型
  • 一般墓石型
    (普通のお墓のまま一定期間供養してくれてあとは合祀する。合祀後は墓石を撤去。)

お骨の安置方法によって分けたもの

個別安置型
  • 個別安置型
    (骨壺を故人別にそれぞれ専用の安置場所がある)
  • 集合型
    (骨壺を他の故人と共通の棚や場所に安置する)
  • 合祀型
    (お骨を骨壺から墓所内にあけてしまう。他の故人と混ざる)

ご供養の内容

ご供養の内容には次のようなものがある。

戒名について
過去帳

利用者・故人に戒名・法号などを、有料もしくは無料で僧侶から授けてただけます。

故人の記録の方法
銘板に刻字、過去帳に記載、墓碑に刻字など。
ご供養する場所
  • 墓所
  • 霊園の法要施設
  • 寺院の本堂
ご供養の方法
  • 僧侶にお経をあげていただく
  • 献花
  • 故人関係者が集まる合同法要
ご供養回数
  • 春、秋の彼岸とお盆の年3回
  • 春、秋の彼岸とお盆と施餓鬼の4回
  • 年1回
  • 毎月1回
  • 祥月命日など
ご供養の期間
  • お骨を安置後10年
  • お骨を安置後20年
  • お骨を安置後30年
  • お骨を安置後33年
  • 永代に渡って など
その他
  • 生前にはサークル活動しているところもある。

永代供養墓の価格

永代供養の価格にはお墓のタイプや供養の内容などによって、10万円から300万円くらいまでと、かなりの幅があります。この幅は骨壺を安置するスペースの広さの単位や、ご供養の回数、骨壺の安置方法とその期間によって金額が変わります。ここではその代表的な価格を設定した例をご紹介します。

使用料

町田いずみ浄苑メモリアル・オアシスの例
町田いずみ浄苑メモリアル・オアシス
合同墓
  • ご遺体一体につき50万円(非課税)年間管理料なし
合祀墓
  • ご遺体一体につき20万円(非課税)年間管理料なし
奥多摩霊園やすらぎの里の例
奥多摩霊園やすらぎの里
個人墓
  • 33年(墓前供養期間)99万円(非課税)年間管理料なし
  • 50年(墓前供養期間)123万6500円(非課税)年間管理料なし
夫婦墓
  • 33年 164万円
  • 50年 194万円6500円
永代合同墓
  • ご遺体一体につき25万円(非課税)年間管理料なし
永代合祀墓
  • ご遺体一体につき12万円(非課税)年間管理料なし

管理料

生前は毎年払い、死後は払わなくてよい
管理料は一切ない
生前は会費として支払い死後は払わない
など

納骨供養料

一切永代供養墓の費用に入っているところと、そのつど支払うことがある
個別納骨立会いがあればそのつど費用が発生するところが多い

申込条件

永代供養墓を申し込みする場合、その条件は霊園・寺院によってさまざまあるのでご注意ください。

申込イメージ
宗教的なもの
  • 国籍不問 宗教不問 宗旨宗派不問
  • 過去の宗派は問わないが以後は寺院の宗派に帰依する。
  • 過去の宗派は問わないが以後は檀家になる。
  • 在来仏教であれば宗派不問
  • 既存の壇家に限る
  • 既に該当霊園の墓地を持っている者に限る
    (帰依するとは: 信仰しその宗派の諸行事や作法に従うこと。)
お墓に入るのは誰か?
  • ご自身もしくは配偶者の生前申込みに限る場合
  • 生前申込みと遺骨申込み共に可能な場合 など