都立染井霊園(東京都)
いよいよ6月21日より令和元年度の都立霊園の募集が始まります。
今年は、久しぶりに染井霊園の募集がありました。昭和37年以降、初めての募集だそうです。
そこで今回は、調査員が実際に染井霊園に行ってみました!どんな霊園なのか、早速ご紹介したいと思います♪
豊島区駒込に位置する都立染井霊園は、もと播州林田藩建部家の下屋敷跡で、明治7年に東京府が引き継いで染井墓地として開設された歴史ある都立霊園です。幕末~昭和の著名人が多く眠っています。面積は67,911㎡と、都立霊園の中では最も小規模な墓地です。園内は平坦で、桜の古木が点在しており、お花見の穴場にもなっています。ちなみに、駒込(旧染井村)はソメイヨシノ発祥の地だそうです。
最寄駅はJR山手線・都営三田線「巣鴨駅」またはJR山手線・東京メトロ南北線「駒込駅」。いずれの駅からも徒歩約10分と、アクセスは抜群です。
霊園事務所近くに駐車場もありますが、数が少ないですし、駅からのアクセスが良いので、公共交通機関の利用がオススメです。
今回は巣鴨駅から歩いて向かいました。改札を出てまっすぐ「正面口」に出ます。
正面口を出て右手、白山通りを進みます。途中、左側には“おばあちゃんの原宿”巣鴨地蔵通り商店街の入り口が見えます。
しばらく白山通りを歩くと、左側に有名なとげぬき地蔵(髙岩寺)があります。
その向かい側、観光バスなどが停まる駐車場の手前を右折します。
直進すると、突き当り左手に都立染井霊園の入口「巣鴨門」があります。巣鴨駅から10分もかからない位でした。
園内の案内図です。墓所の種別や区側番のほか、著名人のお墓の場所が書かれています。
都立霊園の中で最も規模が小さい霊園とのことで、園内は小一時間で一周できる位の広さです。
園内の主な通りはしっかり舗装されていますが、細い参道は舗装されていないところが多いので、雨の日のお参りはちょっと大変かもしません。
園内には、手作りの休憩所やベンチが整えられていました。
水汲み場は4か所、下げ花置き場は8か所あります。
駒込駅方面から続く染井通り沿いに霊園事務所があります。事務手続きはこちらで行なえます。
掃除道具や虫除けスプレーなどの貸し出しがありました。ちょっとした気配りがうれしいですね。
霊園事務所前の掲示板には、「染井霊園に眠る著名人の墓」一覧表がありました!事務所では詳しいマップも配布しています。
いくつかお参りしてきたので、ご紹介します(^^)
詩集「道程」「智恵子抄」などで有名な高村光太郎・智恵子のお墓です。薄紅色の石目が美しい、どっしりとした印象のお墓です。
こちらは、日本美術を支えた岡倉天心のお墓です。助手であった早崎梗吉がデザインした墓石は、本来は上の部分に草が植えられて土饅頭のようになっていたそうです。
こちらは小説「浮雲」などで有名な明治時代の作家・二葉亭四迷の墓碑です。本名は長谷川辰之助さんなんですね~。
その他、大名家や政治家、学者など、歴史を感じるお墓がたくさんありました。
近隣のお寺には、芥川龍之介や谷崎潤一郎、遠山の金さんのお墓もありますので、あわせてお参りしてみるのもオススメです!
帰りには髙岩寺・とげぬき地蔵にお参りするのもいいですね♪
◆都立染井霊園見学レポートまとめ◆
園内はこじんまりとしていて落ち着いた雰囲気で、周りには大きな道路がないのでとても静かな空間でした。
都立霊園の中でも貴重な23区内に位置する霊園で、交通アクセスの良さは抜群です!
ただ、やはり法要施設や会食場、水道やゴミ捨て場などの設備面は民間霊園に軍配があがりますね。特に染井霊園は小規模のため門前の石材店も少ないので、利用の際には注意が必要です。
都立霊園にもメリット・デメリットがありますので、他の霊園墓地とも比較しながら検討されるのが良いでしょう。
もしもドットネットでは、都立霊園に関するご相談を無料で承っています。
建墓・メンテナンスなどをご検討の方には石材店をご紹介できますので、どうぞお気軽にご相談ください!
☆令和元年度都立霊園の詳しい募集要項☆